2024年2月26日（月）にmark MEIZAN（鹿児島県鹿児島市）にて、スタートアップ教育整備事業 インキュベーションプログラム『SPARK』の『オンライン開催　メンタリングDay』を開催しました。
本プログラムの実施経緯や目的・展望については1つの記事に記載いたしましたので、以下のリンクをご参照ください。 
<a href="https://www.monoduki.com/articles/spark">SPARKプログラム始動！</a>
また今回のイベントでは、これまでの活動内でもセミナーやメンタリングをして頂いた赤瀬氏に、学生が最終発表に向けて仕上げてきたピッチに対してのフィードバックや、残り少ない中でできるブラッシュアップのためのアドバイスをしていただきました。
日時：2024年2月26日（月）15:30~17:00　（オンライン開催）
ゲスト：ベータ・ベンチャーキャピタル株式会社 (旧：株式会社ドーガン・ベータ) アソシエイト　赤瀬 太郎（あかせ　たろう）　氏
場所：mark MEIZAN　※参加学生の都合を考慮し、鹿児島市内で開催
参加人数：4チーム　（内1チームはオンラインでの参加）
今回は、3月に開催予定のSPARKの最終発表会や、東京で開催される第1回高専起業家サミット（主催：国立高等専門学校機構、メディア総研）に向けて、これまでの活動で考えてきたアイデアやビジネスモデルをしっかりと伝えられるように、赤瀬氏にピッチに対してのフィードバックと全体的なメンタリングをしていただきました。
参加したチームは下記の4チームです。
<table>
<thead>
<tr>
<th>チーム名</th>
<th>サービス</th>
<th>フィードバック</th>
</tr>
</thead>
<tbody>
<tr>
<td>FeelFit</td>
<td>パーソナライズ体感温度とそれに適した服装の提案するアプリ</td>
<td><ul><li>課題に関してもっと深堀りをして伝えたほうがよい。(既存のサービスとの違いは？なぜそのターゲットなのか？等々)</li><li>分たちの洞察やトラクション(指標)の内容は、課題や解決策とまとめて伝えてもよいかと思う。</li></ul></td>
</tr>
<tr>
<td>G1LABO</td>
<td>カーナビゲーションをしてくれるロボットの開発</td>
<td><ul><li>課題があるのは分かるが、課題の大きさが分からない。ビジネスにするなら課題の大きさも提示して欲しい。</li><li>解決策は初めて聞く人でも分かるような内容を伝えるようにしたほうがよい。</li></ul></td>
</tr>
<tr>
<td>Babule</td>
<td>Fortniteを活用した建設業の効率化サービス</td>
<td><ul><li>ビジネスモデルが伝わりにくいアイデアなので、ピッチの早い段階でビジネスモデルを伝えたほうがよい。</li></ul></td>
</tr>
<tr>
<td>保育DX化</td>
<td>保育士同士の相互補助を促進する保育DXサービス</td>
<td><ul><li>ユーザーがサービスを導入する理由は3つ(売上があがる、コストが下がる、既存の置き換え)しかないが、今回のサービスはその中のどれに当たるのかの説明がなかったので、数値含めて説明を入れたほうがよい。</li><li>ユーザーの声があるとよりよい。</li></ul></td>
</tr>
</tbody>
</table>
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前回とは場所は変わりましたが、オンラインの画面をスクリーンに投影し学生はピッチを行いました。 
メンタリング終了後には各チームで集まり、プレゼンのアップデートに関する話し合いも実施しました。
メンタリングをしてくださった赤瀬氏からは、自分達のピッチを聞いた後に聞いてくれた人がどのように感じてくれるか意識して作成すると、よりよいピッチになるのではというアドバイスをいただきました。

オンライン開催　メンタリングDay

2024年1月19日（金）に鹿児島工業高等専門学校（鹿児島県霧島市）にて、スタートアップ教育整備事業 インキュベーションプログラム『SPARK』の『サービスにおけるターゲットの考え方』を開催しました。
本プログラムの実施経緯や目的・展望については1つの記事に記載いたしましたので、以下のリンクをご参照ください。 
<a href="https://www.monoduki.com/articles/spark">SPARKプログラム始動！</a>
また、今回のイベントでは学生がターゲット選定イメージができ、またその重要性を再確認できるようになるために、ゲストがこれまで見てこられた投資先などの、起業前夜・直後から2年ほどの間で起業家がどのように変化していったのか、投資家・メンター目線からお話していただきました。

日時：2024年1月19日（金）16:45~18:15
場所：鹿児島工業高等専門学校　起業家工房
ゲスト：East Ventures フェロー 大柴 貴紀（おおしば　たかのり）氏
参加人数：4名

<h3>一番の失敗は「ニーズがない」</h3>
まず初めに11月のイベントでも話された、スタートアップ企業の失敗する1番の原因は「ニーズがない」ことだと振り返りながら説明されました。それらの話を受け、自分たちのターゲットになる人はどんな人なのか。市場規模はどのくらいあるのかを改めて見つめ直してほしいと話されました。
<img src="https://kosen-startup.assets.newt.so/v1/e8ad1d88-5d99-4780-a41f-e82a85c08aed/IMG_0848(1).jpeg" alt="IMG_0848(1).jpeg"> 
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<h3>プロダクトアウトとマーケットインとは</h3>
プロダクトアウトとマーケットインの意味について説明され、なぜ現在取り組んでいるプロダクトが産まれたのかを考えたときに、下記資料の矢印が上の方であればプロダクトアウト寄り、下の方であればマーケットイン寄りであることを述べられました。
<img src="https://kosen-startup.assets.newt.so/v1/14714c6f-d4e3-4125-a962-a814d51ecff5/%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%83%E3%83%882024-06-0323.26.33.png" alt="スクリーンショット2024-06-0323.26.33.png">
そんな中、世の中で確実であるのはマーケットインの方だと言われており、大企業の新規事業はほとんどマーケットインであることを話されました。 
しかし、プロダクトアウトが必ずしも悪いわけではなく、自身が使うのであればユーザー数”１”とカウントされるので、自分とその周りの人が使ってくれるかを検証すると、自分と同じ属性の人は使ってくれるのではという仮説を立てられることを説明されました。
<img src="https://kosen-startup.assets.newt.so/v1/ee7efa90-4040-4bbf-bd54-0dcac052b4b9/%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%83%E3%83%882024-06-0323.26.47.png" alt="スクリーンショット2024-06-0323.26.47.png"> 
<img src="https://kosen-startup.assets.newt.so/v1/be6b5366-dbb5-40a7-9d54-9126bc18f676/%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%83%E3%83%882024-06-0323.26.58.png" alt="スクリーンショット2024-06-0323.26.58.png"> 
<img src="https://kosen-startup.assets.newt.so/v1/0973853a-e2a4-4ad4-afeb-e69d2fe0886e/%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%83%E3%83%882024-06-0323.27.08.png" alt="スクリーンショット2024-06-0323.27.08.png"> 
<img src="https://kosen-startup.assets.newt.so/v1/41a2aae1-19e1-4598-a3a4-70b83f3416a4/%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%83%E3%83%882024-06-0323.27.19.png" alt="スクリーンショット2024-06-0323.27.19.png">
<h3>ターゲットについて</h3>
続いてターゲットについて、ユニコーン企業を目指すのであれば顧客がたくさんいる必要があり、マーケットインかプロダクトアウトかは重要ではなく、たくさんの顧客から支持を集められるのかが大事であると述べられました。
そして、ユニコーン企業を目指すだけが良いのではなく、長く続く事業や自分の周りの人が幸せになるような事業でもとても尊いことであると述べ、自分たちはどのくらいの規模で起業をしたいのかを見つめ直し、目指す規模感とトライするプロダクトがあっているかを考えてみることも重要であると話されました。
<img src="https://kosen-startup.assets.newt.so/v1/b6a1ef7e-1f6b-4f1e-98a6-39c6ead274f6/%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%83%E3%83%882024-06-0323.27.33.png" alt="スクリーンショット2024-06-0323.27.33.png"> 
<img src="https://kosen-startup.assets.newt.so/v1/7e4438c7-73a0-4469-b3de-8f46f9abfd41/%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%83%E3%83%882024-06-0323.27.46.png" alt="スクリーンショット2024-06-0323.27.46.png">
<h3>メンタリング</h3>
講演後、各チーム約30分ずつ、考えているプロダクトのターゲットに関してや、チーム・会社としてどのくらいの規模まで目指していくのかを大柴氏にメンタリングしていただき終了しました。
<img src="https://kosen-startup.assets.newt.so/v1/ff1eda93-0067-4515-b933-eeae132d0cb6/IMG_0854(1).jpeg" alt="IMG_0854(1).jpeg">
講座内容を踏まえたメンタリングとなり、学生はより今まで深く考えていなかった部分をより磨くきっかけとなり、今後もブラッシュアップを続けていきます！

「サービスにおけるターゲットの考え方」セミナー

2023年12月19日（火）に鹿児島工業高等専門学校（鹿児島県霧島市）にて、スタートアップ教育整備事業 インキュベーションプログラム『SPARK』の『オンライン開催　フィードバック・メンタリング』を開催しました。
本プログラムの実施経緯や目的・展望については1つの記事に記載いたしましたので、以下のリンクをご参照ください。 
<a href="https://www.monoduki.com/articles/spark">SPARKプログラム始動！</a>
また、今回のイベントでは11月17日にメンタリングをして頂いた大柴さんに、引き続き学生のアイデアやビジネスプランに対してのフィードバックとメンタリングをしていただきました。

日時：2023年12月19日（火）17:00~18:30　（オンライン開催）
場所：鹿児島工業高等専門学校 共通教育棟2F　CAD室 
　　※別事業者と利用時間が重なった為、起業家工房から会場を変更
ゲスト：East Ventures フェロー 大柴 貴紀（おおしば　たかのり）氏
参加人数：4チーム

今回は、アイデアピッチやプロダクト開発講座を終え、今までの講義の中でもアップデートしてきたアイデアや知識を踏まえ、2月のビジコンに向けて不足点や考える方向性について見つめ直しを行うため、11月に引き続き大柴さんにフィードバックとメンタリングをしていただきました。
参加したチームは下記の4チームです。
<table>
<thead>
<tr>
<th>チーム名</th>
<th>発表内容</th>
</tr>
</thead>
<tbody>
<tr>
<td>共奏製作所</td>
<td>サービス：３Dプリンターで制作したマウスピースMVP：楽器に合わせてどんどん創る展望：10個セットなどセット販売を行う。個人に合わせたものを特注で創る。</td>
</tr>
<tr>
<td>ROBONAVI</td>
<td>サービス：カーナビロボMVP：①曲がる方向指差す②地図を元に動作する展望：Androidのアプリを作成</td>
</tr>
<tr>
<td>チームいわした</td>
<td>サービス：午睡チェックと体温管理ができる保育DXMVP：センサーを使い体温と動きが図れるのか展望：連絡帳のデジタル化</td>
</tr>
<tr>
<td>FeelFit</td>
<td>サービス：パーソナライズ体感温度とそれに適した服装を提案するアプリMVP：ターゲットの10〜30代の女性に合わせた式を使った体感温度を算出し、コーディネートなど調査展望：洋服の画像保存、ユーザーが設定した時間にメッセージ送信、朝のメッセージ分の自動作成、コーデの提案を実際の写真で提供、ユーザーが持っている服をアップロードしその中からコーデを提案</td>
</tr>
</tbody>
</table>
<img src="https://kosen-startup.assets.newt.so/v1/be20f764-344e-4bf0-8b5a-6f0942e43093/P1013816(1).JPG" alt="P1013816(1).JPG"> 
<img src="https://kosen-startup.assets.newt.so/v1/b2a28599-7edc-4a48-b35c-2c5bea385cf4/P1013775(1).JPG" alt="P1013775(1).JPG"> 
<img src="https://kosen-startup.assets.newt.so/v1/1e0c7099-bb0a-41ad-90e8-928a092c9800/P1013813(1).JPG" alt="P1013813(1).JPG"> 
<img src="https://kosen-startup.assets.newt.so/v1/1b3a265b-0791-49de-9944-6079f3e79421/P1013801(1).JPG" alt="P1013801(1).JPG"> 
前回とは場所は変わりましたが、オンラインの画面をスクリーンに投影し学生はピッチを行いました。 
メンタリングをしてくださった大柴さんからは全体を通して、粛々と進んでいて良いということや、相手が求めているデータをヒアリングするとマネタイズのヒントが見つかるのではというフィードバックを頂きました。
今後もこのように定期的なピッチとフィードバックをしていただく予定です。

第二回メンタリング・フィードバックDay

2023年12月16日（土）に鹿児島工業高等専門学校（鹿児島県霧島市）にて、スタートアップ教育整備事業 インキュベーションプログラム『SPARK』の『プロダクト開発メンタリングDay』を開催しました。
本プログラムの実施経緯や目的・展望については1つの記事に記載いたしましたので、以下のリンクをご参照ください。 
<a href="https://www.monoduki.com/articles/spark">SPARKプログラム始動！</a>
また今回のイベントでは、前日に開催した講演「プロダクト開発の進め方」の内容を元に、プロダクト開発の際に必用な技術選定の考え方を学んでいただくために、ゲストの方にお話しいただきました。

日時：2023年12月16日（土）12:30~16:30
場所：鹿児島工業高等専門学校 起業家工房
ゲスト：岩丸 慎平（いわまる　しんぺい）氏
参加人数：4チーム

今回は、実際にMVP開発中の４チームの開発メンバーが参加し、アイデアの仮説検証のために開発しているMVPを岩丸氏に見ていただきながら、今後開発していく上で重要になるポイントや課題などについてフィードバックとメンタリングをしていただきました。
参加したチームは下記の4チームです。
<table>
<thead>
<tr>
<th>チーム名</th>
<th>メンタリング内容</th>
</tr>
</thead>
<tbody>
<tr>
<td>共奏製作所</td>
<td>サービス：３Dプリンターで制作したマウスピースMVP：楽器に合わせてどんどん創るポイント：多く受注ができてきた際の生産に関してはどうするか？</td>
</tr>
<tr>
<td>ROBONAVI</td>
<td>サービス：カーナビロボMVP：①曲がる方向指差す②地図を元に動作するポイント：MVPとしてどんな機能があるべきで、いらないか？APIの使用コストの概算はしているか？</td>
</tr>
<tr>
<td>UEFN</td>
<td>サービス：UFENを活用したワールド制作MVP：ワールドを作成、数値分析ポイント：どのくらい高速でワールドが制作できるか？全国の学生に制作してもらう場合に、必要な環境(PC)は問題ないか？</td>
</tr>
<tr>
<td>FeelFit</td>
<td>サービス：パーソナライズ体感温度とそれに適した服装を提案するアプリMVP：ターゲットの10〜30代の女性に合わせた式を使った体感温度を算出し、コーディネートなど調査ポイント：サービスが成長した場合にLineBot・LIFFを使い続けるか？開発言語は無理に変える必要はないが、あとで作り直すくらいの労力がかかるかどうかは事前に考えておくべき。</td>
</tr>
</tbody>
</table>
メンタリングを通じて、先輩エンジニアである岩丸さんからMVPの価値や機能、開発を進めていく上で課題となりそうなポイントなどを丁寧にアドバイス・フィードバックして頂きました。
今後もコミュニケーションツールなどを通じてアドバイスやフィードバックをしていただく予定です。

プロダクト開発メンタリング

2023年12月16日（土）に鹿児島工業高等専門学校（鹿児島県霧島市）にて、スタートアップ教育整備事業 インキュベーションプログラム『SPARK』の『プロダクト開発における技術選定』を開催しました。
本プログラムの実施経緯や目的・展望については1つの記事に記載いたしましたので、以下のリンクをご参照ください。 
<a href="https://www.monoduki.com/articles/spark">SPARKプログラム始動！</a>
また今回のイベントでは、前日に開催した講演「プロダクト開発の進め方」の内容を元に、プロダクト開発の際に必用な技術選定の考え方を学んでいただくために、ゲストの方にお話しいただきました。

日時：2023年12月16日（土）11:00~12:00
場所：鹿児島工業高等専門学校 起業家工房 
※人数変更の為、情報工学科棟 1F 合併教室から会場を変更
ゲスト：岩丸 慎平（いわまる　しんぺい）氏
参加人数：5名

まず岩丸氏から自身についての紹介と講演内容の流れについて説明がありました。
<img src="https://kosen-startup.assets.newt.so/v1/7939095b-1b17-4043-b625-5f7afa3d7633/%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%83%E3%83%882024-06-020.09.58.png" alt="スクリーンショット2024-06-020.09.58.png">
<img src="https://kosen-startup.assets.newt.so/v1/cacef543-ec41-4649-ac76-563db460118b/%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%83%E3%83%882024-06-020.31.52.png" alt="スクリーンショット2024-06-020.31.52.png">
<h3>前日の内容のおさらい</h3>
前日に開催した「プロダクト開発の進め方」に関して、岩丸氏より内容のおさらいをしていただきました。 
主に「Webにおけるデータのやり取りがどのように行われているか」と「Webアプリケーションにおける役職に関しての説明」の２点に関して説明されました。 
<img src="https://kosen-startup.assets.newt.so/v1/37824fa1-58e0-4748-9c68-4fecc58adf18/%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%83%E3%83%882024-06-020.32.09.png" alt="スクリーンショット2024-06-020.32.09.png">↑Webにおけるデータの流れ。
アミュプラザのサイトにアクセスする事を例に説明されました。 
※説明の詳細は、前日の記事をご覧ください。 
「プロタクト開発の進め方」セミナーレポート
<img src="https://kosen-startup.assets.newt.so/v1/8cc82666-129a-477a-a39b-c7fe82b41eee/%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%83%E3%83%882024-06-020.32.21.png" alt="スクリーンショット2024-06-020.32.21.png">
<h3>技術選定における3つの観点と技術選定の方法</h3>
前日までの内容を踏まえて、プロダクト開発時における技術選定を考える際には、「フロントエンド」、「サーバーサイド」、「インフラ/アーキテクチャ」の各項目毎の観点を考慮する必要があるとお話されました。 
<img src="https://kosen-startup.assets.newt.so/v1/88491079-8de2-450f-9853-ed18fb517369/%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%83%E3%83%882024-06-020.32.34.png" alt="スクリーンショット2024-06-020.32.34.png">
そして、各項目毎にどのような事を考慮する必要があるのか整理するために、今回は岩丸氏が作成したスライドを例にして技術選定を進める方法に関しての説明が始まりました。
<h3>技術選定の進め方</h3>
<ol>
<li>
まず始めに、作成するプロダクトに対して必要となる要求と要件を定義し、全体的な内容を整理する。 
<img src="https://kosen-startup.assets.newt.so/v1/826b8591-cd52-4021-bdfe-c2eb65ed6a96/%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%83%E3%83%882024-06-020.32.45.png" alt="スクリーンショット2024-06-020.32.45.png"> 
<img src="https://kosen-startup.assets.newt.so/v1/8a1f4039-2afc-4bb9-a6b4-597bd140aa7f/%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%83%E3%83%882024-06-020.33.05.png" alt="スクリーンショット2024-06-020.33.05.png">
</li>
<li>
全体的な内容を元に細かな疑問点を抽出し仕様を決定する。 
<img src="https://kosen-startup.assets.newt.so/v1/191d6240-3b38-45b2-a7e1-74968dd66e18/%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%83%E3%83%882024-06-020.33.39.png" alt="スクリーンショット2024-06-020.33.39.png"> 
<img src="https://kosen-startup.assets.newt.so/v1/724e7a17-c461-4741-94cb-91b07862196b/%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%83%E3%83%882024-06-020.33.54.png" alt="スクリーンショット2024-06-020.33.54.png">
</li>
<li>
実際にどのような構成で技術実装をするのかまとめる。 
<img src="https://kosen-startup.assets.newt.so/v1/a6afdb34-5f87-4859-aad8-6c714b9d21cd/%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%83%E3%83%882024-06-020.34.08.png" alt="スクリーンショット2024-06-020.34.08.png">
</li>
</ol>
また技術選定に関連して、技術的な要件の他に法的な要件に関しても検討が必要になる場合がある事も説明されました。 
<img src="https://kosen-startup.assets.newt.so/v1/0b1b1599-0780-46f3-b8ed-f6fcaed4528f/%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%83%E3%83%882024-06-020.34.26.png" alt="スクリーンショット2024-06-020.34.26.png">
<h3>まとめ</h3>
全体のまとめとして、岩丸氏から技術選定において以下の２点を覚えて欲しいと伝えられ、講演を終了しました。
<ol>
<li>技術選定は考える視点や項目が多岐に渡る。技術的には最適解でも、プロダクトの使用者や作成依頼者からすると、使用する技術が合わない場合もあるので視点を広く持って技術選定をする必要がある。</li>
<li>全ての技術を網羅する事はできないので、技術選定をする時は検討するべき要件を1つずつ解決する事を心掛ければよい。</li>
</ol>
今回は、起業クラブやインキュベーションプログラムで実際に起業体験を進めている学生チームのリーダーたちが参加し、講演やワークを通して、これまで深く考えてこなかったそもそもビジネスとして成立するのか？という根本的な部分を考える機会となりました。 
学生には今回のお話をぜひ、進路選択の際に役立てていただきたいと思います！

「プロダクト開発における技術選定」セミナー

2023年12月15日（金）に鹿児島工業高等専門学校（鹿児島県霧島市）にて、スタートアップ教育整備事業 インキュベーションプログラム『SPARK』の『プロダクト開発の進め方』を開催しました。
本プログラムの実施経緯や目的・展望については1つの記事に記載いたしましたので、以下のリンクをご参照ください。 
<a href="https://www.monoduki.com/articles/spark">SPARKプログラム始動！</a>
また今回のイベントでは、プロダクト開発をする際の流れや役割分担について学んでいただくために、ゲストの方にお話しいただきました。 
 
日時：2023年12月15日（金）16:45~18:15
場所：鹿児島工業高等専門学校　情報工学科棟１F　合併教室
ゲスト：岩丸 慎平（いわまる　しんぺい）氏
参加人数：7名

まず岩丸氏から自身についての紹介と講演内容の流れについて説明がありました。北九州高専の制御系から鹿児島大学の情報系に編入学され、機械系や制御・情報の分野まで幅広く経験されたとのことでした。1社目ではAI・Webアプリケーションの開発や運用を担当し、学生時代からブログなどを通じて300弱ほど様々なジャンルの記事を書いていたそうです。
また、趣味はダンスで、高専祭にて1年生のときからダンスをしており、その延長線上でダンスに関する開発もされてきたとのことでした。
<img src="https://kosen-startup.assets.newt.so/v1/7939095b-1b17-4043-b625-5f7afa3d7633/%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%83%E3%83%882024-06-020.09.58.png" alt="スクリーンショット2024-06-020.09.58.png">
<img src="https://kosen-startup.assets.newt.so/v1/db4cc782-81e1-42f2-85e5-a370ca9a9890/%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%83%E3%83%882024-06-020.10.10.png" alt="スクリーンショット2024-06-020.10.10.png">
ほかにも、高専生時代の制作物や、インターンの経験、鹿児島大学の美男美女SNAPのHPにおけるデザインや設立の経験を話されました。
<img src="https://kosen-startup.assets.newt.so/v1/14af806b-5799-40aa-9073-d1ca08dda92c/%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%83%E3%83%882024-06-020.10.25.png" alt="スクリーンショット2024-06-020.10.25.png"> 
また、本日の内容はすでにwebサイトにアップされているため、気になったときに調べてもらえたらと話されました。
<h3>プロダクト開発はどのような流れで進むのか</h3>
<img src="https://kosen-startup.assets.newt.so/v1/f6974b36-ed7a-4137-a69f-5e028b849d06/%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%83%E3%83%882024-06-020.11.13.png" alt="スクリーンショット2024-06-020.11.13.png">
プロダクト開発の流れには主に「ウォーターフォールモデル」と「アジャイルモデル」の2パターンがあり、参加者の理解を高める為に、実際の流れを講義の実習に当てはめて説明されました。
<img src="https://kosen-startup.assets.newt.so/v1/6f0ab67c-196b-4464-bfad-d1c6b68bf1db/%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%83%E3%83%882024-06-020.11.23.png" alt="スクリーンショット2024-06-020.11.23.png"> 
↑プロダクト開発を「ロボットの回路」を作成する実習に当てはめた場合、先生がロボットの回路の「要件定義・設計」をして、学生が「実装」を行っている事になる。
<img src="https://kosen-startup.assets.newt.so/v1/b167cd97-24e1-4e23-a7d2-96714d3e14ab/%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%83%E3%83%882024-06-020.11.39.png" alt="スクリーンショット2024-06-020.11.39.png"> 
プロダクト開発の流れと聞くと難しい事をしているように見えるが、実際には学生達がしている実習の中にも、プロダクト開発に必要な流れが含まれていると話されました。
<img src="https://kosen-startup.assets.newt.so/v1/844c919b-b3b5-4326-8eff-664b78f34493/%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%83%E3%83%882024-06-020.11.55.png" alt="スクリーンショット2024-06-020.11.55.png">
<h3>Webアプリケーションにおける役職に関して</h3>
次に、Webアプリケーションにおける役職に関してのお話をしていただきました。 
<img src="https://kosen-startup.assets.newt.so/v1/90c30840-d7c7-4c4e-8a21-446c24091ed0/%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%83%E3%83%882024-06-020.12.10.png" alt="スクリーンショット2024-06-020.12.10.png">
参加者の中でアプリケーション開発に触れてきた人が少なかったので、まず始めにWebアプリケーションがどのように動いているものなのか、「アミュプラザのサイトにアクセス」する場合を例として説明されました。
ユーザーがサイトにアクセスした際の流れは以下の通りです。
<ol>
<li>ユーザーがブラウザにアクセスする</li>
<li>ブラウザがWebアプリに対して表示を要求する</li>
<li>Webアプリがサーバーから必要なデータを取得してくる</li>
<li>Webアプリがサーバーから手に入れてきたデータをブラウザに渡す</li>
<li>ブラウザがデータを表示してユーザーが欲しい情報を見ることができる</li>
</ol>
<img src="https://kosen-startup.assets.newt.so/v1/cdc9ce70-e2db-4667-99ea-053838d72a2c/%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%83%E3%83%882024-06-020.13.46.png" alt="スクリーンショット2024-06-020.13.46.png"> 
そして、岩丸氏からこの流れは飲食店で注文をする時の流れと似ていると説明がありました。(今回はスターバックスでの注文を例に出されてました。) 
これらにより、概念的に見ると〇〇が欲しいといった伝言ゲームをする仕組みは変わらないと話されました。 
<img src="https://kosen-startup.assets.newt.so/v1/15932cf8-767e-4de5-838c-350f05b716b1/%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%83%E3%83%882024-06-020.12.24.png" alt="スクリーンショット2024-06-020.12.24.png">
その後、本題であったアプリケーション開発における役職に関して説明されました。役職に関しては主に「フロントエンド(クライアント)」、「バックエンド(サーバーサイド)」、「インフラ/アーキテクチャ」の3種類に分類され、この用語に関しては対比の仕方や時代背景によって変わる場合があると述べられました。 
<img src="https://kosen-startup.assets.newt.so/v1/a6cb17a3-9570-425b-9ca1-0d223d7a79cd/%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%83%E3%83%882024-06-020.14.19.png" alt="スクリーンショット2024-06-020.14.19.png">
その後、各役職毎の詳細な説明がありました。
<ol>
<li>
フロントエンド(クライアント) 
フロントエンド(クライアント)は主にユーザーがアクセスする画面に関する事を担う。 
<img src="https://kosen-startup.assets.newt.so/v1/878454ae-a32b-4cff-94dc-335bb8a05dfa/%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%83%E3%83%882024-06-020.15.18.png" alt="スクリーンショット2024-06-020.15.18.png"> 
実装例：ユーザー操作画面、ログイン機能、ページ遷移 等 
利用技術(一例)：React.js / Next.js 、Veu.js / Nuxt.js 等
</li>
<li>
バックエンド(サーバーサイド) 
バックエンド(サーバーサイド)は基本的にフロントエンドで行わない事を担う。 
画面に出てくるデータの取得・加工をする。 
<img src="https://kosen-startup.assets.newt.so/v1/cb21b9e3-d39d-4717-bc9d-3ad9aef542bd/%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%83%E3%83%882024-06-020.15.50.png" alt="スクリーンショット2024-06-020.15.50.png"> 
実装例：データベースのデータの更新 等 
利用技術(一例)：Java / Kotolin ＋ Spring Boot 、PHP ＋ Laravel 等
</li>
<li>
インフラ/アーキテクチャ 
フロントエンドやサーバーが動く環境提供を担う。環境に関わる事全般をする。 
<img src="https://kosen-startup.assets.newt.so/v1/4d68a76f-2f30-4d41-941a-d9acac907a7c/%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%83%E3%83%882024-06-020.16.04.png" alt="スクリーンショット2024-06-020.16.04.png"> 
実装例：サーバーを用意する、ログインユーザーを管理する 等 
利用技術(一例)：AWS、Google Cloud 等
</li>
</ol>
最後に参加者に向けて、1つのプロダクトを作るためには様々な役職が存在し、多くのエンジニアが協力することでプロダクトが作成されている事を話されました。
<h3>まとめ</h3>
全体のまとめとして、岩丸氏から講演内容の簡単な振り返りと、今回の内容に関しては今後気になった時・気になった箇所から調べてみて欲しいと伝えられ、講演を終了しました。
ビジネスが成立するための要素から、目指していくべき課題とソリューションの組み合わせ、目的別の市場でのポジショニングなど、プロダクトアウトで考えている学生たちの最低限考えるべき項目といったこれまで深く考えてこなかったそもそもビジネスとして成立するのか？という根本的な部分を考える機会になりました。 
２日目は開発の際に出てくる悩みをどのように解決すべきかを教わります！

「プロダクト開発の進め方」セミナー

2023年12月13日（水）に鹿児島工業高等専門学校（鹿児島県霧島市）にて、スタートアップ教育整備事業 インキュベーションプログラム『SPARK』の『プロダクトの目的別ビジネスモデルと戦い方の考え方セミナー』を開催しました。
本プログラムの実施経緯や目的・展望については1つの記事に記載いたしましたので、以下のリンクをご参照ください。 
<a href="https://www.monoduki.com/articles/spark">SPARKプログラム始動！</a>
また、今回のイベントではプロダクトの目的別のビジネスモデルや戦い方について学ぶことで、学生のアイデアをビジネスプランに落とし込み、今後の行動計画作成のイメージを掴んでいただくために、ゲストの方にお話しいただきました。 
 
日時：2023年12月13日（水）16:45~18:15
場所：鹿児島工業高等専門学校　情報工学科棟１F　合併教室
ゲスト：ベータ・ベンチャーキャピタル株式会社 (旧：株式会社ドーガン・ベータ) 赤瀬 太郎（あかせ　たろう）氏
参加人数：8名

まず赤瀬氏から株式会社ドーガン・ベータ や自身についての紹介がありました。
大学に入ってからスタートアップやビジネスに興味を持ち、自分で起業したり支援をするようになったと話されました。
<img src="https://kosen-startup.assets.newt.so/v1/a0c3b4b1-9ab0-49e8-b38d-d50bb7202777/IMG_0529.jpeg" alt="IMG_0529.jpeg">
<h3>ビジネスモデルとは</h3>
続いてビジネスモデルの説明に入り、基本的に次の画像にある3つを網羅している必要があると話されました。 
<img src="https://kosen-startup.assets.newt.so/v1/c3f3aefd-c213-4f75-9dd2-885c2f208b04/%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%83%E3%83%882024-06-0123.20.13.png" alt="スクリーンショット2024-06-0123.20.13.png">
<h3>成り立つビジネスとは？</h3>
ビジネスは大前提として永続的なものでないと成り立たないため、売上がコストよりも大きくないといけないことを話されました。 
例えば、カフェなどは売上が想定しやすいが、スタートアップがトライするような誰も介入していない分野にあたるイノベーティブなビジネスは売上の想定を立てることが難しいと話されました。
また売上とは価値や期待値を感じたものに支払われる対価であると説明されました。例として、映画への期待値を感じてチケット代を払う、落としても割れなさそうなスマートフォンケースなど、価値も様々であるとのことでした。 
<img src="https://kosen-startup.assets.newt.so/v1/aded60cf-4ed7-4d22-a917-4be7751d1d4e/%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%83%E3%83%882024-06-0123.20.25.png" alt="スクリーンショット2024-06-0123.20.25.png">
今回の参加者のビジネスは課題からスタートしているためわかりやすく、課題の大きさが価値の大きさになると述べられました。その例として、「昼ご飯を１人で毎日食べていて寂しい」という課題に対し、「①マッチングアプリを作成す②友達探しを代行する③自分が一緒に行く」など方法は全く違うが、課題の大きさが一緒であれば、価値や支払われるお金は対して変わらないためそもそもどんな課題を選ぶかによって対価が決まると説明されました。
続いて対価についての説明を下記のように図を用いて行い、課題とソリューションが重なった分が課題解決による価値となり、重なった部分が大きいほど大きな売上となると話されました。
<img src="https://kosen-startup.assets.newt.so/v1/b0c66d38-8558-4bb9-bf02-2aafd64848a2/%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%83%E3%83%882024-06-0123.20.57.png" alt="スクリーンショット2024-06-0123.20.57.png"> 
<img src="https://kosen-startup.assets.newt.so/v1/6559f78c-46e8-459a-9e7c-31d77353cebd/%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%83%E3%83%882024-06-0123.20.44.png" alt="スクリーンショット2024-06-0123.20.44.png"> 
これに反し、課題が小さいとどんなに良いソリューションでも売上はあまり生まれないと、市場を知ることの重要性についてわかりやすく説明されました。
<img src="https://kosen-startup.assets.newt.so/v1/ad36826a-1d74-4ca0-92d4-17dc7fd8dea1/%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%83%E3%83%882024-06-0123.21.07.png" alt="スクリーンショット2024-06-0123.21.07.png"> 
良い市場に悪いプロダクトを選んでしまった場合はプロダクトが良くなる可能性があるため改善の見込みはあるが、悪い市場を選んでしまうとどんなに良いプロダクトでも伸びないため、良い市場を見極めることが大切であると話されました。
<img src="https://kosen-startup.assets.newt.so/v1/39343fe2-34c1-4150-9826-648d5c51b1a2/%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%83%E3%83%882024-06-0123.21.19.png" alt="スクリーンショット2024-06-0123.21.19.png"> 
<img src="https://kosen-startup.assets.newt.so/v1/358a327e-ea16-4146-925d-c6e3df7edd5d/%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%83%E3%83%882024-06-0123.21.26.png" alt="スクリーンショット2024-06-0123.21.26.png">
そのため「まずはお金を払ってくれる人がいるかどうか」ということから考えていくことが良いと話されました。
<h3>良い市場とは？</h3>
次に、市場の良さをどのように考えると良いか説明されました。 
まず、あなたにとっての「良い市場」とはなにか、という問いかけから始まり、「良い市場」の「良い」は人によってそれぞれの目的や考え方が変わってくるからこそ自身の目的や考え方にあった規模と時間軸が重要であると話されました。
その理由として、規模を大きくするほど難易度が上がり、時間がかかるため、規模の大小で向き不向きが決まることが挙げられました。
<img src="https://kosen-startup.assets.newt.so/v1/a454eb74-b571-48fb-94f0-920591728aaf/%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%83%E3%83%882024-06-0123.21.50.png" alt="スクリーンショット2024-06-0123.21.50.png"> 
上のスライドをもとに更に説明を加え、小規模のビジネスからスタートすると売る対象が周りの人であり手渡しで売れていたものが、規模が大きくなるに連れ、手渡しで売れなくなったり、売る対象が知らない人になったり、競合企業が出てきたり、一人で賄えない分従業員が増やさないといけないかもしれないと規模が大きくなると何度も変化するため、戦い方として初期と全然違うものになることを説明されました。 
続いて、本題として今あるアイデアはどのような市場で挑戦するのかを実践ワークで考えてもらうため、ワークの軸となるポテンシャルについてを船に例えて説明されました。
その１：ポテンシャルについて 
ポテンシャルは売上がどのくらい上がるかを指し、ポテンシャルのある市場にて事業を行うことが特にスタートアップにおいては必須だと言うことと、市場も現在と将来の2面で考える必要があると話されました。 
<img src="https://kosen-startup.assets.newt.so/v1/51f31eeb-069f-4cb0-93c0-b599f70684e2/%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%83%E3%83%882024-06-0123.22.21.png" alt="スクリーンショット2024-06-0123.22.21.png"> 
<img src="https://kosen-startup.assets.newt.so/v1/083336fa-d907-4441-b367-d6200f57a126/%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%83%E3%83%882024-06-0123.22.32.png" alt="スクリーンショット2024-06-0123.22.32.png">
<ol>
<li>
船の数＝売上がどのくらい多いか？ 
船が多いほど顧客が多いことを意味する 
客になり得る会社や人がどのくらいいるのか、今成長している領域かを考える必要がある（少子化だと市場が減っている、eスポーツだと増えている） 
<img src="https://kosen-startup.assets.newt.so/v1/084cd264-3d6f-486d-b849-ed33e01cb02d/%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%83%E3%83%882024-06-0123.22.47.png" alt="スクリーンショット2024-06-0123.22.47.png"> 
<img src="https://kosen-startup.assets.newt.so/v1/20490b5f-024f-4224-84a5-8ebca8284c19/%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%83%E3%83%882024-06-0123.22.55.png" alt="スクリーンショット2024-06-0123.22.55.png">
</li>
<li>
船の大きさ＝お金の多さ 
・顧客がどのくらいお金を払ってくれるのか 
・払ってくれるお金が多くなりやすい特徴 
緊急性、経済合理性、 
不快な気持ちをなくす 
（汚れる仕事をロボットがやってくれるなど） 
頻度が多いなど 
・将来的に船が大きくなるか 
<img src="https://kosen-startup.assets.newt.so/v1/82af69db-771a-49a1-9684-7065c64e54fd/%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%83%E3%83%882024-06-0123.24.03.png" alt="スクリーンショット2024-06-0123.24.03.png">
</li>
<li>
船の往復＝リピート率 
・顧客が何回も購入、継続利用してくれる 
・なくなったら困るサービス 
・1年のウチ何回も需要があるか 
<img src="https://kosen-startup.assets.newt.so/v1/839e56a6-9a5b-48ca-b4ff-43d8c1751124/%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%83%E3%83%882024-06-0123.24.25.png" alt="スクリーンショット2024-06-0123.24.25.png"> 
これらを踏まえ年間の売上・市場規模が考えられると説明されました。
</li>
</ol>
また、全てに当てはまるわけではないが、スタートアップでは年間売上100億円が１つの目安であることも話されました。
その２：チャレンジ（課題点）についてポテンシャルがある市場は全員にとって魅力的であるため、どんな障害や課題があるかをできるだけ多くリストアップし、それらがどのくらいの難易度なのかを考えることが『その市場がどれほどチャレンジングなのか』を判断する重要な情報になると説明されました。 
<img src="https://kosen-startup.assets.newt.so/v1/7c3aee7e-ef5c-418f-8648-de71ec951ef6/%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%83%E3%83%882024-06-0123.24.36.png" alt="スクリーンショット2024-06-0123.24.36.png"> 
その後、学生は自分のプロダクトの成長可能性や挑戦性がどの程度あるか考える市場選定ワークに取り掛かりました。
そして各々が自分のプロダクトの市場における特徴を把握し、場合によってはアイデアを見直すべきではと話されました。また、リサーチを続けていくことで新しい発見があることや将来的な展望により場所は変わり得ることも説明されました。
<h3>収益モデルについて</h3>
価値と市場について説明が終わり、収益モデルについて説明されました。 
主に8パターンであると話され、それぞれについて詳しく説明されました。 
<img src="https://kosen-startup.assets.newt.so/v1/f2774027-ce0a-49df-8b3e-46d5ea2ba5ac/%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%83%E3%83%882024-06-0123.25.08.png" alt="スクリーンショット2024-06-0123.25.08.png"> 
※労働の対価：働いた分もらうこと（コンサルティング等） 
　消費コンテンツ：ディズニー、映画など入場時にはらうもの 
　使用料金：駐車場などの場所を使うビジネス 
<img src="https://kosen-startup.assets.newt.so/v1/6c9a17a3-1af8-42e3-8164-20c5d901e01b/%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%83%E3%83%882024-06-0123.25.22.png" alt="スクリーンショット2024-06-0123.25.22.png"> 
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<img src="https://kosen-startup.assets.newt.so/v1/247eaa49-181b-43c5-bc76-73eb76e0e789/%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%83%E3%83%882024-06-0123.25.52.png" alt="スクリーンショット2024-06-0123.25.52.png"> 
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<img src="https://kosen-startup.assets.newt.so/v1/1cb0a85f-c53a-4f54-8b39-06131b2f1734/%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%83%E3%83%882024-06-0123.26.15.png" alt="スクリーンショット2024-06-0123.26.15.png">
そしてこれらのビジネスモデルは『上場企業の例』が参考』になっており、ネット上で「〇〇社　決算説明会資料」と調べてみると参考となる資料が見つかるので是非見てみてほしいと話されました。これらはスライドでスライドで見やすく、別で「有価証券報告書」という文字のみの詳細で難易度の高い文書もあると話されました。
<h3>リーンキャンバスで考える</h3>
そして講演内容を元にして、実際にビジネスモデルを考える際に使用されるフレームワークのリーンキャンバスを作成するワークに移りました。また、ワーク開始時に、赤瀬氏から「リーンキャンバスにメモを残しておくと大体のことは網羅できる」と共有がありました。
ワーク中は、赤瀬氏とSPARK運営メンバーが各チームを周りながら、学生のリーンキャンバス作成やブラッシュアップのサポートを行いました。
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ソリューション：ビジネスの概要 
セグメント：どんな顧客か　船の部分 
チャネル：接点（知ってもらうためにどんな広告だす・お店出すなど） 
コスト構造：どんなコストがかかりそうか 
収益の流れ：収益モデル①〜⑤の説明のもの
<img src="https://kosen-startup.assets.newt.so/v1/78ebae4f-aeb3-4278-b615-de4e3b496d41/IMG_0545.jpeg" alt="IMG_0545.jpeg">
<h3>まとめ</h3>
今回は『価値検証、課題検証』『市場選定』『収益モデル』などのビシネスプランの各要素をリーン・キャンバスに落とし込んでいきました。また、ヒアリングを行ってみると新しい情報がまた得られるため、予想とかなり変わってくるということや、アイデアは行き来するものだと説明され、今後のプレゼンにも本日説明したことを組み込んで考えてもらえたらと講義を終了しました。
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今回の講演やワークを通して、学生はこれまで深く考えてこなかったそもそもビジネスとして成立するのか？という根本的な部分を考える機会になりました。今回のワークで記載した内容をよりブラッシュアップしていきます！

「プロダクトの目的別ビジネスモデルと戦い方の考え方」セミナー

2023年12月7日（金）に鹿児島工業高等専門学校（鹿児島県霧島市）にて、スタートアップ教育整備事業 インキュベーションプログラム『SPARK』の『初めてのデザイン講座』を開催しました。
本プログラムの実施経緯や目的・展望については1つの記事に記載いたしましたので、以下のリンクをご参照ください。 
<a href="https://www.monoduki.com/articles/spark">SPARKプログラム始動！</a>
また、今回のイベントではMVPなどのプロダクトやモックを作る上で、最低限知っておきたいデザインの基礎部分についてゲストの方にお話しいただきました。 
 
日時：2023年12月7日（金）16:30~18:15
場所：鹿児島工業高等専門学校　情報工学科棟１F　合併教室
ゲスト：株式会社 VESS Labs CDO 　湊本 耕己（みなもと こうき）氏
参加人数：14名 

<h3>チキンラーメンの穴は素晴らしいデザイン！</h3>
ままず初めにチキンラーメンの写真を提示し、この穴があることによって、商品に煮卵がついているように売り出せたり、ネギやカレールーをのせる等のアレンジをしてみようといった消費者のクリエイティビティを刺激し、『売ること』と『美味しく食べてもらう』ことの２つが実現できていると説明されました。
<img src="https://kosen-startup.assets.newt.so/v1/42dde485-e03c-4b4b-be38-99efb72d54b3/%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%83%E3%83%882024-05-3117.10.21.png" alt="スクリーンショット2024-05-3117.10.21.png"> 
つまり、『デザイン＝設計』であり、デザインとは特定の正しい目的に向かって設計することを指すと述べられました。
<h3>自己紹介</h3>
<img src="https://kosen-startup.assets.newt.so/v1/42d1e670-d0a6-4e0b-a4c0-c55a04c020e4/%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%83%E3%83%882024-05-3117.10.33.png" alt="スクリーンショット2024-05-3117.10.33.png"> 
続いて、湊本氏の自己紹介に移りました。 
北九州高専　電子制御工学科を卒業後、豊橋技科大（以下：技科大）に編入学したことがターニングポイントとなったと話されました。

技科大では人とロボットに関わる研究をしており、ロボットを開発する際にデザインと出会ったことで面白いと思ったそうです。
その後就職し、サイドワークとしてデザイン事業を始めていたところ、資金調達をする運びになり、
『VESSLabs』を創業することになったと話されました。
<h3>デザインについて</h3>
<img src="https://kosen-startup.assets.newt.so/v1/4a419848-a3e2-4b1c-bcd6-d5cc92bea320/%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%83%E3%83%882024-05-3117.10.47.png" alt="スクリーンショット2024-05-3117.10.47.png"> 
デザインと言う言葉は幅広く、一番の大元はアートの分野からできていることや、そこから体系化してできたのが『グラフィックデザイン』だということを説明されました。
今回はプロダクトやサービス開発時にデザインを考える時の参考になるように幅広くみんなに学んでほしいという思いから、現在学生が取り組んでいるソフト・ハードの開発にも共通する『グラフィック』と『インターフェース』、そして湊本氏が現在自身の会社でも取り扱っている『UI(ユーザーインターフェース)』分野を深掘りできたらと、本日学ぶ分野を整理されました。（画像の紫色の部分）
<h3>人にできるだけ読んでもらえるデザインにするために</h3>
まずは本日学ぶ3分野のうちデザインの基礎部分になるグラフィックデザインから説明に入りました。
<img src="https://kosen-startup.assets.newt.so/v1/ef1860e0-c83e-482c-9762-b59647f5b771/%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%83%E3%83%882024-05-3117.10.56.png" alt="スクリーンショット2024-05-3117.10.56.png"> 
上記スライドを提示し、「最初にどのような目線の移動をしたかを記憶していてほしい」と話され、このパートの目的は「人にできるだけ読んでもらえるデザインにしていくにはどうすればよいか」であることを再度確認されました。 
その中で、人間が脳ですぐ理解できる情報は3〜5つくらいだと説明されました。
これらを踏まえ、まずどこを直したいか参加者に問いかけ、最初に提示したデザインをベースに解説を交えながらブラッシュアップのポイントを下記のように説明されました。
<ol>
<li>
色をなくす 
　* 基本は白・黒・何か1色
</li>
<li>
整列
</li>
</ol>
<ul>
<li>他の要素に合わせられるところは合わせる</li>
<li>中央揃えか左揃えか</li>
</ul>
<ol start="3">
<li>近接と余白</li>
</ol>
<ul>
<li>「結局余白」という本もあるくらい余白は大事</li>
<li>線や図で周りを囲わなくとも人間はグルーピングできる</li>
<li>多くの人はまとめるために囲ってしまうが、閉塞感が働いて窮屈に感じてしまう</li>
<li>壁（枠や用紙の端）との距離も考える</li>
</ul>
<ol start="4">
<li>強調</li>
</ol>
<ul>
<li>『おしとやか』に強調するためのポイントは以下の3つ 
<img src="https://kosen-startup.assets.newt.so/v1/8cf195f5-b0fb-481d-aa0e-1494c4407db5/%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%83%E3%83%882024-05-3117.11.12.png" alt="スクリーンショット2024-05-3117.11.12.png"> 
　① 色は複雑性が増すので使い方によりごちゃごちゃしてしまう 
　② マーカーを引く（湊本さんもよく取り入れる方法） 
　③読ませたい情報の優先度をつけてから強調させる</li>
</ul>
<ol start="5">
<li>反復</li>
</ol>
<ul>
<li>点やフォントなど1つ使った要素を他の箇所にも使い、統一感を出す 
<img src="https://kosen-startup.assets.newt.so/v1/74771347-028e-482a-9ff9-57c9771e4c9f/%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%83%E3%83%882024-05-3117.11.24.png" alt="スクリーンショット2024-05-3117.11.24.png"> 
　↑ １ 〜 ５の過程を踏まえ、最終的にあしらいや色を足した完成例</li>
</ul>
ここまでを振り返った中での質問で「より詳しい知識を得るにはどこで情報を得るべきか」という問いに対し、「ネットや本でも情報は得られるが、どのデザインの基礎本にも今回の内容は書かれており、このデザインの4原則さえ極めればきれいなデザインができる」 
と回答されました。
<h3>インターフェースデザインとは？</h3>
続いてインターフェースデザインについての説明に入り、湊本さんが考える極意はたった２つだと話されました。 
<img src="https://kosen-startup.assets.newt.so/v1/bdddcf1d-7d29-42e3-9fc9-a4229a29ccf7/%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%83%E3%83%882024-05-3117.25.56.png" alt="スクリーンショット2024-05-3117.25.56.png"> 
インターフェースの意味は接点や境界面を指し、人とモノが触れ合う「瞬間」のデザインを指すと定義されています。そしてデザインの目的は、人間が使いやすいモノを作ることであり、本日覚えてもらいたいのは「メンタルモデル」と「オブジェクト」であると話されました。 
　 
　1. トイレの排水のインターフェース 
　　<img src="https://kosen-startup.assets.newt.so/v1/d98cea3b-22f6-4c78-a0c5-d4ffb8873d2f/%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%83%E3%83%882024-05-3117.12.16.png" alt="スクリーンショット2024-05-3117.12.16.png"> 
例としてまず、トイレの横に設置されているかざして水が流れるシステムについて話され、「これを見たときに押してしまわないか」と参加者に問いかけました。
押してしまいたくなる原因として考えられるポイントは、アイコンが手であることやセンサー部分がボタンの形をしていることが挙げられ、これらにより「押すボタンだ」と誤認してしまうことで押してしまう人が多いのではないかと説明し、格好は良いが「手を触れずに流す」という目的は達成されづらいと述べられました。
<h2>では、押してしまう問題はどうすれば改善されるのか？</h2>
このプロダクトは手をかざして欲しかったので、「かざす」動詞に着目すべきだったと話されました。
自然に「かざす」タイミングを考える 
→他に無意識にかざすものに着目 
→眩しい時や蒸気が出ていた時に手をかざす
解決策として、眩しく光るLEDを流すボタンに設置することで無意識にかざして目的を達成できるのではと説明されました。（画像はAIで読み込ませて生成したとのこと。）
<img src="https://kosen-startup.assets.newt.so/v1/91ed5cf1-2a59-4c56-a4c8-79be4f27b0c9/%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%83%E3%83%882024-05-3117.12.29.png" alt="スクリーンショット2024-05-3117.12.29.png">
2. オーストラリアで出会った自動販売機 
<img src="https://kosen-startup.assets.newt.so/v1/2c0e07eb-c370-474d-9181-30912db59da3/%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%83%E3%83%882024-05-3117.12.38.png" alt="スクリーンショット2024-05-3117.12.38.png">
<img src="https://kosen-startup.assets.newt.so/v1/4e17fc93-7a0a-4a07-a739-90bfcb0b0360/%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%83%E3%83%882024-05-3117.18.46.png" alt="スクリーンショット2024-05-3117.18.46.png">
<img src="https://kosen-startup.assets.newt.so/v1/e01d84a0-ded8-4088-8a26-8913455f61bc/%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%83%E3%83%882024-05-3117.13.26.png" alt="スクリーンショット2024-05-3117.13.26.png"> 
次の例として、湊本氏が実際にオーストラリアで出会った自販機を挙げられました。説明の中で、『一般的な自販機』と『オーストラリアのGUI(グラフィカルユーザーインターフェース)付き自販機』の飲料を手に入れるまでのイントラクションを比較がされました。 
まず分岐している点に着目し、『オーストラリアのGUI付き自販機』は分岐する事項が多すぎたと問題点を挙げられました。エンジニアとしてはなるべくフローの中で分岐をさせたくないと話されました。
<img src="https://kosen-startup.assets.newt.so/v1/35602d20-f3ce-41c2-96bc-5870bc7b875a/%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%83%E3%83%882024-05-3117.12.56.png" alt="スクリーンショット2024-05-3117.12.56.png"> 
ほかにも比較する中で話されたポイントとして、下記内容を説明されました。
<ul>
<li>「飲料を選ぶ」という名詞から入ると、「やっぱ買うのやめよう」となったときに返金する動詞が要らなくなってくる。 
→オブジェクト指向UIでは「名詞」から入り「動詞」を意識することが大事。</li>
<li>オブジェクト指向型UIの対比としてタスク指向型があり、そちらでは動詞からはいるとキャンセル動作が増えることや、動詞から入るとその分名詞が増えるため名詞分ページが増える傾向にあると話されました。</li>
</ul>
<img src="https://kosen-startup.assets.newt.so/v1/73ddb63c-1fe7-411f-9b31-f2046d139d4b/%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%83%E3%83%882024-05-3117.15.01.png" alt="スクリーンショット2024-05-3117.15.01.png"> 
<img src="https://kosen-startup.assets.newt.so/v1/5323e815-c556-46d8-950d-7af8c9aabd85/%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%83%E3%83%882024-05-3117.15.13.png" alt="スクリーンショット2024-05-3117.15.13.png"> 
ここまでの内容を踏まえた質問の中で、「メンタルモデルについて考えるときに自分の意識や心理学をもとに考えているのか」という質問に対し、「これらのもとになるものはないが、キャップを開ける時に『回す・開ける』というような動詞を集める『動詞狩り』を日常的にしている」とのことでした。
<h3>即興でUIをつくってみよう</h3>
2つのデザインの概念を踏まえ、最後の章として実際に湊本氏によるUIデザイン実演をしていただきました。
はじめに、ルール説明がされました。
<img src="https://kosen-startup.assets.newt.so/v1/1583d1f0-55ca-438d-8f32-a368232f548e/%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%83%E3%83%882024-05-3117.15.44.png" alt="スクリーンショット2024-05-3117.15.44.png"> 
次にChatGPTにお題を与え、制作のアイデアをもらい 
↓ChatGPTに考えてもらった結果
<img src="https://kosen-startup.assets.newt.so/v1/7ea9582f-c1f9-415e-b3dd-f3a960159802/%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%83%E3%83%882024-05-3117.16.14.png" alt="スクリーンショット2024-05-3117.16.14.png"> 
この中から実施するアイデアについて運営の村上に判断が委ねられ、『ミステリーシェフ』での作成を実装することになりました。
さらに、お題に対する詳細な要件をChatGPTと調整し、これを元にFigmaというデザインツールを使用しデザインを実演してくださいました。
<img src="https://kosen-startup.assets.newt.so/v1/de9ca097-2cb1-47b5-a93e-14d9472d8489/%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%83%E3%83%882024-05-3117.16.27.png" alt="スクリーンショット2024-05-3117.16.27.png"> 
参加者は実際にデザインが作られていく過程をスクリーン越しでみながら、その中でどのように4原則を取り入れているかも注目してほしいとのことでした。
<img src="https://kosen-startup.assets.newt.so/v1/af8a2d61-c523-43ed-90c9-b3306b772203/%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%83%E3%83%882024-05-3117.17.15.png" alt="スクリーンショット2024-05-3117.17.15.png"> 
<img src="https://kosen-startup.assets.newt.so/v1/92f02192-bc6a-44fd-900a-78f71392dc23/%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%83%E3%83%882024-05-3117.17.31.png" alt="スクリーンショット2024-05-3117.17.31.png">
最終的にできたアプリデザインのポイントとして説明がありました。
<ul>
<li>色は白黒ベースにしてオレンジをベースにカラーを設定。その中でもオレンジ1色で寂しい場合は他の色相の色を足すのではなく、設定した色の明度や彩度を落とした色を使うとまとまりがでてくる。</li>
<li>写真と文字を近づけることで、1つのまとまりとして見れるようにする。</li>
<li>壁側のUIは情報を多く入れる</li>
<li>全体的に中央揃えにする</li>
<li>既存のアプリのデザインを参考にする</li>
<li>ボタンを写真と分け、浮いているようなデザインにすることで保存・お気に入り登録などとユーザーのプッシュを促せる。</li>
</ul>
<h3>エンジニアとしてのデザイン</h3>
最後に、今後エンジニアとして関わっていくデザインとどう向き合っていくかということを考えてもらうため、以下のようなポイントを話されました。
<img src="https://kosen-startup.assets.newt.so/v1/001f2501-b9ff-4363-9634-e85f6d96226b/%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%83%E3%83%882024-05-3117.17.45.png" alt="スクリーンショット2024-05-3117.17.45.png">
ポイントの中で、デザインを考慮してくれるエンジニアは重宝されることや、デザインが良いと入りとしてよりよく見られるなど、より参加者はデザインの重要性を理解できたと思います。
今後、本プログラム通してプロダクトを開発していく参加者にとって、普段の授業では扱われないインタラクティブデザインから実際のUIデザインなどの基礎になる部分を大まかに認識する機会となりました。

初めてのデザイン講座

2023年11月17日（金）に鹿児島工業高等専門学校（鹿児島県霧島市）にて、スタートアップ教育整備事業 インキュベーションプログラム『SPARK』の『オンライン開催　フィードバック・メンタリング』を開催しました。
本プログラムの実施経緯や目的・展望については1つの記事に記載いたしましたので、以下のリンクをご参照ください。 
<a href="https://www.monoduki.com/articles/spark">SPARKプログラム始動！</a>
また、今回のイベントでは、学生のアイデアピッチに対して11月2日にご講演頂いた大柴氏によるフィードバックとメンタリングをオンラインにて実施しました。
日時：2023年11月17日（金）17:00~18:00
場所：鹿児島工業高等専門学校 情報工学科棟　起業家工房
ゲスト：East Ventures フェロー 大柴 貴紀（おおしば　たかのり）氏
参加人数：5チーム

今回は、次回のイベントのアイデアピッチや2月のビジコンに向けて不足や考える方向性について見つめ直しを行うため、スタートアップや起業において仮説立案やその検証のためのMVP開発ついて学んだ学生たちが現時点のアイデアについての発表を行い、それに対し大柴さんにフィードバックとメンタリングをしていただきました。
<img src="https://kosen-startup.assets.newt.so/v1/b93cea84-52f2-431a-a37b-3445d3820201/IMG_0018%E3%81%AE%E3%82%B3%E3%83%92%E3%82%9A%E3%83%BC.jpg" alt="IMG_0018のコピー.jpg">

<table>
<thead>
<tr>
<th>チーム名</th>
<th>発表内容</th>
</tr>
</thead>
<tbody>
<tr>
<td>チームがいち</td>
<td>サービス：カーナビロボMVP：①曲がる方向を指差す②地図を元に動作する</td>
</tr>
<tr>
<td>チームいわした</td>
<td>サービス：午睡チェックと体温管理ができる保育DXMVP:センサーを使い体温と動きが図れるのか</td>
</tr>
<tr>
<td>チームいせち</td>
<td>サービス：フォートナイト内の建築会社を創るMVP:とりあえず創ってみる</td>
</tr>
<tr>
<td>虎鷹鶴</td>
<td>サービス：成績表のペーパレス化MVP：現在の成績表の項目をウェブサイトで見れるように</td>
</tr>
<tr>
<td>FeelFit</td>
<td>サービス：パーソナライズ体感温度とそれに適した服装の提案するアプリMVP：ターゲットの10〜30代の女性に合わせた式を使った体感温度を算出し、コーディネートなど調査</td>
</tr>
</tbody>
</table>

<img src="https://kosen-startup.assets.newt.so/v1/c13e53a9-85d0-4c9e-b0ca-742633d7ee43/IMG_0011%E3%81%AE%E3%82%B3%E3%83%92%E3%82%9A%E3%83%BC.jpg" alt="IMG_0011のコピー.jpg">
<img src="https://kosen-startup.assets.newt.so/v1/1ee0cd77-41a6-4e25-8c8b-0b07c6b7c0a9/IMG_0009%E3%81%AE%E3%82%B3%E3%83%92%E3%82%9A%E3%83%BC.jpg" alt="IMG_0009のコピー.jpg">
このように、起業家工房にある巨大スクリーンに投影し学生はピッチを行いました。 
メンタリングをしてくださった大柴さんからは、全体的にレベルが高いとご評価をいただきました。
今後もこのように定期的なピッチとフィードバックをしていただく予定です。

第一回メンタリング・フィードバックDay

2023年11月15日（水）に鹿児島工業高等専門学校（鹿児島県霧島市）にて、スタートアップ教育整備事業 インキュベーションプログラム『SPARK』の『高専卒がスタートアップへ転職してきて思うこと』と題してセミナーを開催しました。
本プログラムの実施経緯や目的・展望については1つの記事に記載いたしましたので、以下のリンクをご参照ください。 
<a href="https://www.monoduki.com/articles/spark">SPARKプログラム始動！</a>
また、今回のイベントでは大企業からスタートアップ企業へ転職された高専の先輩からそれぞれ経験された上で考えられたことや、就職後に役立った高専で学んだ知識・技術などに関してゲストにお話いただきました。
日時：2023年11月15日（水）16:45~18:15
場所：鹿児島工業高等専門学校 情報工学科棟　１F 　合併教室
ゲスト：株式会社クアンド スクラムマスター 新家 遼士（しんや　りょうじ）　氏
参加人数：5名

最初にゲストの新家さんの自己紹介からスタートしました。新家さんが北九州高専出身であることや趣味・社会人9年目であることなどから始まり、卒業後『富士通株式会社』へ入社し2019年から現在の『株式会社クアンド』へ転職された経歴を話されました。 

<img src="https://kosen-startup.assets.newt.so/v1/17c0bf80-3c3a-4534-b12b-6a09f0c0fd5a/IMG_0121.jpeg" alt="IMG_0121.jpeg">
また、スクラムマスターとはスクラム開発を円滑に回すための役割であることや、会社の概要として『SynQRemote』というサービスで地域産業・レガシー産業のアップデートとしてテクノロジーの力を発揮していることを説明されました。
<h3>スタートアップ企業とは？</h3>
<img src="https://kosen-startup.assets.newt.so/v1/b7ba5522-d30a-47f7-8a6c-c27246b94831/%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%83%E3%83%882024-05-250.07.15.png" alt="スクリーンショット2024-05-250.07.15.png">
スタートアップ企業とは、ベンチャー企業の中に位置し、その中で新たな市場を開拓し短期間で価値を飛躍的に高める企業のことを指すことを説明されました。
続いて、スタートアップと大企業との違いとしてそれぞれに所属するメリット・デメリットから説明されました。 
<img src="https://kosen-startup.assets.newt.so/v1/16191ba8-4b81-48dc-8a91-14e07ce5a07e/%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%83%E3%83%882024-05-250.05.35.png" alt="スクリーンショット2024-05-250.05.35.png">
その中で大企業に務められていた際は、研修にあまり良い印象を抱いていなかったが、就業時間内で受けられることや入社時よりTOEICの点数が伸びたエピソードを話されました。新家さん自身が「成長は決定の連続だ」と考えられていることから、決定の機会、つまり裁量権があることはスタートアップのメリットであるという考えも述べられました
<h3>なぜ新卒で富士通をえらんだのか</h3>
これらを踏まえ、新卒で富士通株式会社を選ばれた理由として下記3つを挙げられました。
・経験できる業務が広いと入社時思っていたから 
・会社内の業種の多さ 
・大企業への憧れ
大企業に勤めている先輩から聞いた、サービスをお客様へ提供するまで一連の経験ができるという話や、転職しなくとも社内の異動をすることで様々な仕事を経験できること、親戚の集まりで話せることへの憧れなどから「20歳のときは軽い気持ちで会社を選んだ気がする」と当時を振り返りながら話されました。
<h3>転職しようと思ったきっかけ</h3>
上記を理由に大企業へと勤められた中で、転職を決めたきっかけとして 
・希望職種と違った 
・裁量権を持ちたいと思った 
・成長できる絵が見えなかった 
という3点を話されました。
勤められていた会社は働きやすい環境ではあったが、このままここに居ても良いのかと疑問を抱いており、3つのきっかけを複合的に考え転職に至ったそうです。 
<img src="https://kosen-startup.assets.newt.so/v1/e1aa66fc-6c52-4aa2-98a0-f046768767f5/%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%83%E3%83%882024-05-250.05.52.png" alt="スクリーンショット2024-05-250.05.52.png">
<h3>スタートアップにて高専卒が活きたこと</h3>
高専卒という経歴・経験が1番大きく影響したこととして、まず「①社会に出る年齢が若いこと」が挙げられました。高専を卒業し20歳で就職をしたため、転職活動時の23歳という年齢は既に3年半働いた経験があったことや周りは院卒の方が多かったことから周りに比べ経験値の高さや若さから有利であった旨のエピソードも話されました。
次に、「②なんとなくわかる範囲が広いこと」を挙げられました。高専では1年生から様々な専門教科があり基礎を学んでいるため、モノづくりに関することであればどんな業務でも理解度が高いことを話されました。今でも加工の工場に行った際に、どんな技術や苦労があるかを自身が学生時代の経験から理解することができると説明されました。
最後に「③チャレンジへの抵抗がないこと」を挙げられました。卒業した学科が「広く浅く」という方針だったため専門分野がない分、新しい分野への挑戦が抵抗なくできたとのことです。
<h3>苦労したこと</h3>
次に新家さん自身がスタートアップ企業で働いてみて苦労されたこととして、下記３つが挙げられました。 
・英語力が絶望的に低い 
・環境変化への順応に苦戦する 
・価値観が近い人との経験が多いため、それ以外の人とのコミュニケーションが苦手
普通の高校とカリキュラムが違う分、英語の授業数が少ないことや、5年間同じクラスで進級していくため人が変わらず価値観が近い人と過ごしてきたため、新しい環境や社会の中でコミュニケーションミスや意図せず不快にさせてしまうことがあったと話されました。 
<img src="https://kosen-startup.assets.newt.so/v1/bbd22caf-37c0-4c24-85b5-0f849ebf810f/%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%83%E3%83%882024-05-250.06.10.png" alt="スクリーンショット2024-05-250.06.10.png">
<h3>高専×スタートアップは相性が良い</h3>
前述の『＃スタートアップにて高専卒が活きたこと』にあるように高専生は年齢的に若いことや、ものを作ることに特化しているので作れることは非常にメリット。作るという判断に至らなくても作るまでの道筋が算段できることも高専生ならではなので、スタートアップを志す方が増えたらと思いを述べられました。 
<img src="https://kosen-startup.assets.newt.so/v1/ba718c75-c41c-49ce-b01b-564992189037/IMG_0145.jpeg" alt="IMG_0145.jpeg"> 
その後の交流会でも、起業したいという学生が5名中4名と予想より多くの手が上がり、 
学生には今回のお話をぜひ、進路選択の際に役立てていただきたいと思います。

高専卒がスタートアップへ転職してきて思うこと

2023年11月12日（日）に鹿児島工業高等専門学校（鹿児島県霧島市）にて、スタートアップ教育整備事業 インキュベーションプログラム『SPARK』の『MVP開発講座』を開催しました。
本プログラムの実施経緯や目的・展望については1つの記事に記載いたしましたので、以下のリンクをご参照ください。 
<a href="https://www.monoduki.com/articles/spark">SPARKプログラム始動！</a>
また、今回のイベントでは前回学んだ仮説検証の知識を元に、そのMVP開発の制作基礎をチャットボット制作を通して学んでいただくことを目的としております。
日時：2023年11月12日（日）14:00〜18:00
場所：鹿児島工業高等専門学校 専攻科棟　2F
ゲスト：株式会社ハックツ　CEO　　　　湯舟 武龍（ゆふね　たける）　氏　 
　　　　　　　　　　　　　エンジニア　三木 彪瑠（みき　たける）氏 
 
参加人数：13名 

<h3>自己紹介</h3>
まず初めに株式会社ハックツCEOの湯舟さんの自己紹介からスタート。熊本高専八代キャンパス(以下熊本高専)出身で九州工業大学に編入学し、在学中に株式会社ハックツを立ち上げたなどの経歴を話されました。中学3年生からプログラミングをしており、熊本高専在学時には精力的に高専プロコンに参加されていたとのことです。 

<img src="https://kosen-startup.assets.newt.so/v1/5f2f995d-ecbd-4e00-87e6-dc57b62fe47f/%E5%86%99%E7%9C%9F2023-11-1209.49.26%E5%8D%88%E5%BE%8C%E3%81%AE%E3%82%B3%E3%83%92%E3%82%9A%E3%83%BC.jpg" alt="写真2023-11-1209.49.26午後のコピー.jpg"> 

<h3>ハックツとは</h3>
湯舟さんが立ち上げられたハックツでは『学生が輝く環境を作り、今以上に楽しめる世界にする』と言うビジョンのもと、ハックツハッカソンというイベントやTopa’zというサービスをされていることを紹介されました。 

<h3>今日のゴール</h3>
<img src="https://kosen-startup.assets.newt.so/v1/a0d37ccd-0907-4192-a922-7d1ac11dfd94/%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%83%E3%83%882024-05-2423.35.24.png" alt="スクリーンショット2024-05-2423.35.24.png"> 
会社紹介の後、MVP開発講座で取り組む内容が共有されました。講座のゴールとしては、簡単なLINE Botの開発を行い、人に使ってみてもらうところまでやってみるハーフリリースまですること。そして、今後各チームのMVPとして開発する機能を絞るためにユーザーストーリーマップを作成して発表してもらうということが説明されました。

<h3>LINE Bot ハンズオン</h3>
<img src="https://kosen-startup.assets.newt.so/v1/683b4342-8947-445d-88e5-aaa5797b2462/IMG_7427%E3%81%AE%E3%82%B3%E3%83%92%E3%82%9A%E3%83%BC.jpg" alt="IMG_7427のコピー.jpg">
続いて三木さんにバトンが渡され、自己紹介のあとに本日実際に開発する「オウム返しをしてくれるBot+α」についての説明とその目的を説明がされたあと、本日使用する技術の紹介がありました。 

<img src="https://kosen-startup.assets.newt.so/v1/0a626559-89ff-4315-8611-06b586cc8623/%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%83%E3%83%882024-05-2423.38.48.png" alt="スクリーンショット2024-05-2423.38.48.png">

一旦、説明が終了となり参加者は開発のための環境構築からスタートしました。
既に開発経験のある学生に関しては、各々で資料をもとに開発を進めて行くことができましたが、開発経験のない学生も多く、環境構築と簡単な設定で終了時間を迎えてしまう学生も少なからずいました。
次に、サービス構成の仕組みについて説明があり、事前準備をした技術がどのように関連されているのか、仕組みや構成のイメージの説明をされました。

<img src="https://kosen-startup.assets.newt.so/v1/3d7fe36e-133f-4766-a278-c6db3221ff31/%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%83%E3%83%882024-05-2423.40.26.png" alt="スクリーンショット2024-05-2423.40.26.png"> 
また、LINE Botができることを説明し、このできることを駆使してアイデアを実現できることが話されました。 
 
<img src="https://kosen-startup.assets.newt.so/v1/491b4ed5-9961-4814-8fc0-f18c811c6915/%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%83%E3%83%882024-05-2423.41.56.png" alt="スクリーンショット2024-05-2423.41.56.png">
この他、『リッチメニュー』機能にてボタン１つでユーザーのしたいことができることや、『Flex Message』にて通常のLINEメッセージに比べ、自分の好きなようにカスタマイズができるよりおしゃれなメッセージを送ることのできる機能の紹介がありました。 
 
<img src="https://kosen-startup.assets.newt.so/v1/cbb831a0-c217-40f0-a9f2-68aabc863410/%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%83%E3%83%882024-05-2423.42.39.png" alt="スクリーンショット2024-05-2423.42.39.png"> 
そして、LINE Botのメリット・デメリットを紹介し、学生のBotへの理解を促しました。
<h3>ユーザーストーリーマップ</h3>
ユーザーストーリーとは、「プロダクトを利用する顧客目線で、そのプロダクトで顧客にどのような価値を提供するかを簡単に記述したもの」であり、それを時間軸と優先順位の観点でマッピングしたものをユーザーストーリーマップということを説明されました。 
 
<img src="https://kosen-startup.assets.newt.so/v1/3cc8d1ac-f2a2-43c7-9414-4f20a0edafc7/%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%83%E3%83%882024-05-2423.43.10.png" alt="写真"> 
そして作成するメリットとして、今後MVP開発を進める上でどれが優先順位が高いのかを見える化されることなどを話されました。 
 
<img src="https://kosen-startup.assets.newt.so/v1/132c092c-e304-4eeb-846a-1ea88b3d8da3/%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%83%E3%83%882024-05-2423.43.45.png" alt="スクリーンショット2024-05-2423.43.45.png">
作成の仕方として、 
①顧客の行動、②タスク、③機能、④並び替えとMVPの決定 
の4項目について説明されました。 
そして顧客の行動を下にタスクができ、タスクを完了するための機能がたくさん出る中でいる・いらないを選別し必要な機能をMVP開発していきます。 
 
そして作成例として、ハッカソンで湯舟さんが出場した際の『ご当地の食材２つを混ぜて新しい創作料理をChatGPTにつくってもらう』サービスのマップが共有されました。 
 
既にアイデアがある学生を基準に4.5チームに分かれて動くように指示が出され、活動がスタートしました。 
 
各チーム模造紙と付箋を使用し、最後に発表をしました。 
 
<img src="https://kosen-startup.assets.newt.so/v1/e304f3f8-1040-4094-9f93-7fed615ecf72/IMG_0061.jpeg" alt="IMG_0061.jpeg"> 
<img src="https://kosen-startup.assets.newt.so/v1/d0192204-a08f-42f2-8f14-791ee6a9c0bf/IMG_0064.jpeg" alt="IMG_0064.jpeg"> 
<img src="https://kosen-startup.assets.newt.so/v1/c1a2d288-eaeb-4a59-8fe0-02d5b3b005e3/IMG_0087.jpeg" alt="IMG_0087.jpeg"> 
<img src="https://kosen-startup.assets.newt.so/v1/3c3e2eef-27dd-438d-a44e-677d415db7b9/IMG_0095.jpeg" alt="IMG_0095.jpeg">
<h3>まとめ</h3>
各発表が終わり、最後にまとめとして 
ユーザーストーリーマップに正解はないため、自分たちの作成したものに誇りを持ってほしいという思いや、開発最中に出てくる欲望やノリに打ち勝つために「本当に必要か？」を確認するためのマップであり余計な機能や優先度が低い機能を実装することがなくなったり実装しないことに納得できることなどマップの意味を話されました。 
 
今回の内容として、普段の授業では使わない包括的な開発体験の提供や、今までブラッシュアップしたアイデアをもとにユーザーストーリーマップにてタスクを整理できたので、12月に開催されるハッカソンなど、今後に活かせるよう運営側でもフォローしていきます。

MVP開発講座

2023年11月2日（木）に鹿児島工業高等専門学校（鹿児島県霧島市）にて、スタートアップ教育整備事業 インキュベーションプログラム『SPARK』の『大手サービスのMVP開発事例』と題してセミナーを開催しました。
本プログラムの実施経緯や目的・展望については1つの記事に記載いたしましたので、以下のリンクをご参照ください。 
<a href="https://www.monoduki.com/articles/spark">SPARKプログラム始動！</a>
また、今回のイベントでは11月12日に開催されるMVP開発講座に先立ち、高専生にMVPや仮説検証のイメージをつけていただくことを目的としています。そこで、そもそもMVPとは何なのか、どのような目的で使われるかなどを実例ベースでゲストの方にお話しいただきました。
日時：2023年11月2日（木）16:45〜18:15
場所：鹿児島工業高等専門学校　情報工学科棟１F　合併教室
ゲスト：East Ventures フェロー 大柴 貴紀（おおしば　たかのり）氏
参加人数：21名 

<h3>MVPとは？</h3>

皆さんはMVPとは何の略かご存知でしょうか？
「MVPとは、プロダクト開発の初期においてあまり作り込まずに、既製品などを使って本番を作る前に仮説検証しようというものを指します。」
セミナーの目的を話されたあと、大柴さんの自己紹介に移りました。
<img src="https://kosen-startup.assets.newt.so/v1/61c0906a-a5e2-4c96-932b-de665ab8cf7e/%E5%A4%A7%E6%9F%B4%E3%81%95%E3%82%93.jpg" alt="大柴さん.jpg"> 
「まず、ベンチャーキャピタル（以下：VC）とは、簡単に説明をすると、若い起業家のアイデアを聞き、良いと思ったら出資をするというお仕事です。 
また、出資をするどうかの判断はPowerPointなどの資料で判断することが多く、モノ(MVP)がない時でも出資をしています。」と現在のお仕事について話されました。 
 
そんな大柴さん自身の経歴としては、21歳のときに大学を中退しそこから人生を模索し様々なアルバイトをされ、webデザインを独学で学び、 HTMLやPhotoshop、CSSができるようになったとのことでした。 
そして27歳からご友人の創った会社に誘われ、Webデザイナーとして働くようになったそうです。会社が大きくなり、デザイナーだけでなく徐々に経営サイドをやることになったとのことでした。 
 
37歳になり、次のキャリアを考えた時に全く知らない業界で面白そうと感じたことから、VCをやってみようと今の会社への転職を決意されたようです。 
 
現在参画されている会社、East Venturesは「創業直後」のスタートアップに特化して出資しており、約800社に出資したと出資先一覧を提示し説明されました。
<h3>なぜMVPが重要か</h3>
続いて本題に入り、「なぜ、いきなり作り込まずに仮説検証をするMVPの開発が必要なのでしょうか。」という問いかけから始まりました。 
その理由は『多くの起業家は失敗するから』で、その失敗のほとんどが「ニーズがない」ことが原因だそうです。 
「絶対できる！売れる！といった自信を持つことは大事だが、一旦冷静になってこれは必要なのか世の中に問い、ニーズがあるのか作り込む前に検証する必要がある」 
と話されました。 
 
また、 
「MVPは検証「だけ」できれば良く、一気にやりたいことを検証するとどれがニーズに刺さっているのか分かりづらいため、最大の価値になる機能だけ世の中に問うてみればいい」 
と加えて説明されました。 
 
そのためMVPはスピード重視。仮説をすばやく検証することが目的ですので、すでに存在するツールやプロダクト（Googleフォーム、LINE＠、Wordpress、BASE、Shopifyなど）を活用する必要があるとのことでした。 

<h3>実際の事例をもとにエピソードを紹介</h3>
続いて、MVP開発の大切さをスタートアップ3社の実例として紹介していただきました。
<ul>
<li>
A社 
アイデア：介護の悩みに関して誰に相談すればいいかわからないし、金銭面の不安が大きいのでは？ 
MVP：パーソナルな情報を記入してくれるのかを確認することを検証 
使用したツール・プロダクト：Googleフォーム、LPはSTUDIO
</li>
<li>
B社 
アイデア：インスタメディアから商品が売れるかも？ 
MVP：インスタで商品を紹介しリンク先の作成したECサイト売れるか 
使用したツール・プロダクト：Shopify
</li>
<li>
C社 
アイデア：海外で短尺の料理動画が流行っているのを知り日本でも流行るのでは？ 
MVP：日本でも受け入れられるのかをFacebookで検証 
使用したツール・プロダクト：Facebook
</li>
</ul>

<h3>MVPまとめ</h3>
最初は全員お金も人もいないため、開発にお金をかけられず、かけたとしても無駄になることが多い。なのでニーズがあるかを検証し、限られたリソースで少しでもリスクの少ないスタートを切るほうが良く既製品を活用したり、最低限の開発ですむプロダクトで検証をしようと今までの説明を元にMVP開発の重要性について再度述べられました。また、検証したその先も大事だということで、『本当に必要な機能はなにか』を初めから徹底して考え抜かれている実例としてBASEのお話を紹介してくださいました。
<h3>「何かを足したら何かをひけ」</h3>
メルカリ開発者である山田進太郎氏の「何かを足したら何かを引け」という言葉があります。その言葉を元にメルカリ社内では『本当に必要な機能はなにか』を整理し見極めることと解釈されていることを話されました。 
大柴さん自身の経験より、エンジニアは次々に機能の追加を提案されるそうですが、それは必ずしもユーザーが求めているものとは限らず、全員はその機能を使いこなせない。前述した「しまむら理論」のような手法で獲得したお客様が、新たな機能を追加することで使いこなせなくなると意味がないため気をつけてほしいと話されました。 
その『本当に必要な機能はなにか』を初めから徹底して考え抜かれている実例としてBASEのお話を紹介してくださいました。
<h3>全てのまとめ</h3>

最後に全てのまとめとして、

①限られたリソースでリスクの少ないスタートを切ること
②ニーズがあるかわからないうちは作り込まないこと
③MVP検証ではまず「ニーズ検証」をする
④同時に「ユーザーが求めていること」を調べる
⑤本番開発時も優先順位の高いものから
⑥ターゲットユーザーについてよく知ろう
という６つのポイントを抑えておくよう説明をされました。

また、そのあとは大柴氏が事前に用意してくださった余談や学生自身のアイデアについてフィードバックを頂いたり、学生からの質問に答えていただき終了しました。 

<h3>参加者からの声</h3>
<ul>
<li>今日の講演はとてもためになりました。 
自分は普段ロボットを作る部活に入っていてこれからそこでロボットを作る機会もあるのですが、そこでMVPの考え方が使えるなと思いました。（電子制御工学科　1年） 
</li>
<li>実例がかなりわかりやすくて、あっという間に時間が経ちました。ありがとうございました！（電子制御工学科　1年） 
</li>
</ul>
実際の事例をお話していただいたことでより学生がイメージしやすく、MVP開発に対して前向きな意見が多数見られました。 

大柴氏には今後も学生のアイデアについてメンタリングやフィードバックをしていただく予定です！ 
MVPの必要性を理解した学生は、次回MVP開発に挑みます！

大手サービスのMVP開発事例セミナー

2023年10月26日（木）に鹿児島工業高等専門学校（鹿児島県霧島市）にて、スタートアップ教育整備事業 インキュベーションプログラム『SPARK』の1年生向けセミナー『高専生向けスタートアップのススメ』を開催しました。 
本プログラムの実施経緯や目的・展望については1つの記事に記載いたしましたので、以下のリンクをご参照ください。 
<a href="https://www.monoduki.com/articles/spark">SPARKプログラム始動！</a> 
また、今回のイベントでは北九州工業高等専門学校在学時にベンチャーへ参画した後、スマート農業DXのスタートアップであるAGRIST株式会社を創業しているゲストに、現在までの人生を振り返りながら起業のきっかけやターニングポイント、気持ちの変化などに関してお話していただきました。 
 
日時：2023年10月26日（木）14:40 〜 15:40　（交流会　15:40〜17:00）
場所：図書館学年横断学科縦断講義室
ゲスト：AGRIST株式会社 　代表取締役社長 兼 CTO　秦　裕貴（はた　ひろき）氏
参加対象：鹿児島工業高等専門学校　1年生　201名（オンライン参加もあり） 

<h3>#はじめに</h3>
1年生全体へのセミナーということで参加者の大半が本プログラムを知らないため、まずはじめにSPARK運営代表の村上による概要説明からスタート。
続いて本イベントのメインである秦氏の講演に移りました。 

<h3>#講演内容</h3>
<img src="https://kosen-startup.assets.newt.so/v1/535b5d52-dd4e-4f82-b017-899413162a71/%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%83%E3%83%882023-11-0413.31.26.png" alt="スクリーンショット2023-11-0413.31.26.png"> 
まず自己紹介から入り、在学中に先輩と研究室の先生と共に学内に法人を登記し、卒業後も含め北九州高専に12年間通っていた経緯を話されました。 
その中で「私のこれまでの人生を振り返りながら、起業という選択肢を知っていただき、その上で皆さんが今後どのような学生生活を送っていくのかのヒントになったら」と想いを述べられました。 

<h3>１．今やっていること</h3>
次に、秦氏が2019年に創立したAGRIST株式会社の事業内容について話されました。ピーマンやきゅうりを収穫するロボットの開発を行なっており、現在はLINEで質問ができる農業アシスタントのサービス開発にも取り組んでいると話されました。
<img src="https://kosen-startup.assets.newt.so/v1/a967c34a-d01f-4e7c-a704-485f3cb53e3d/%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%83%E3%83%882023-11-0413.40.56.png" alt="スクリーンショット2023-11-0413.40.56.png"> 
開発しているロボットの仕組みやその先の提供価値について説明した後、「2023年8月から宮崎・鹿児島で農場を0.9ha拡大する」と今後の展開を述べられました。 

<h3>２．学生時代〜起業に至るまでの経緯</h3>
続いて、現在スタートアップ企業の責任者としての人生を歩んでいる秦氏が学生時代どのような学生だったのか、幸福マップを用いて説明されました。 
学業以外のコミュニティによりコミュニケーション能力を育める大切さを感じたことや、就職活動に思い悩み休学しカナダにワーキングホリデーで渡航したことを話されました。
その中で、自由な文化や価値観に触れたことから、これまでは目の前に提示された決まった将来の選択肢から選ばないといけないと思っていたが、「もっと自由に生きて良いんだ」と視野が広がったことを話されました。 
そのタイミングで『家入一真さん』の本と出会ったことをきっかけに起業に興味を持った、とのことでした。 
帰国後いろんな物事にチャレンジすることが楽しいと思い、研究やビジネスコンテストやロボットコンテストに積極的に参加するようになったそうです。当時の取り組みとして、ずっと乗ることのできるスケートボードや大型３Dプリンターの制作などを行った話や、さらに価値観をアップデートするためにインドへバックパッカーとして旅をしたことや、したいことをよりやってみようというチャレンジ精神が高まった経緯を話されました。 
その後卒業後の進路として、オーガニック野菜などカナダの食の豊かさに触れ農家になることを志したが、農業についての知識が無かったことから学内ベンチャーへ参画したと経緯を話されました。 
そして、共同研究では限界があるため研究要素の少ない「モノを創る場」として先輩と一緒に学内に会社を創った経緯を説明されました。 
また、会社での取り組みや課題、苦労などの体験談を話し、「有名な企業に行けば安定なのか。鍛えられてなんでも乗り越えられると思える経験をしたほうが本当の安定なのではないか。」と参加者に問いかけました。 

<h3>３．スタートアップで日々感じていること</h3>
続いて下記のように、実際にスタートアップをしてみて日々感じていることを話されました。 
①ロボットのことも考えるがそれを作るチームなど人間関係や人のことを考えることが多いこと 
【会社のカルチャー（雰囲気・風土）に自分の価値観が合うかが1番重要。】 
②日々本質を考えている。 
③スタートアップを選んでいる人は個性的で面白い人が多い。 
④日々飽きない。 
　ありえないことが高頻度で起こるのでルーティーンワークしたい人は向かない。 
⑤独特な考え方「NOTライスワーク」 
「生活するために働いてください」ではない。目的を達成するために働く。 
⑥自分を成長させる機会がある。逃げるか立ち向かうかは自分次第。
<img src="https://kosen-startup.assets.newt.so/v1/8d30f5eb-1b10-456c-9e87-89501f822ec9/SDIM5386.jpg" alt="SDIM5386.jpg"> 

<h3>４．高専生はスタートアップに向いているのか</h3>
<img src="https://kosen-startup.assets.newt.so/v1/ce7e4192-7102-4a3d-a56d-7e40ffbe7c46/%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%83%E3%83%882023-11-0414.12.14.png" alt="スクリーンショット2023-11-0414.12.14.png">
「スタートアップとはいきなり飛ぶ飛行機を作るのではなく、少しでも浮遊し落ちる速度を緩やかにできるような飛行機を作り続けるようなこと」この名言とともに、高専生はこれに向いていると説明。大学生と高専生の違いを具体例に挙げて話されました。 
他にも、「色んなジャンルがあるが特定のジャンルに異常なこだわりがある人」「ずる賢さやバイタリティーのある人（真面目に見えないがそつなくこなす）」が向いているとし、高専のような5年間人の入れ替わりのない今の環境でしか取り組めないものがあると続けました。 
そして「人生の経営者であれ」という言葉を掲げ、誰かがやりたいことではなく自分自身の人生の中でビジョンやミッションを見つけて行動することが幸せにつながる。と最後に想いを伝えました。
<img src="https://kosen-startup.assets.newt.so/v1/4965cf4b-30a9-4c85-8ec5-6790f51f5ebe/1%E5%B9%B4%E7%94%9F%E3%82%BB%E3%83%9F%E3%83%8A%E3%83%BC%E5%85%A8%E4%BD%93.jpg" alt="1年生セミナー全体.jpg"> 
その後、参加者からの質問に答えていただき、時間内で答えきれなかった質問は会場解散後の交流会の時間にて対応していただきました。 
交流会では、今回の講演で更に話が聞きたいと残った1年生6名と起業クラブに在籍している他学年の学生も数名参加し、直接質問できる時間を設けました。 

<h3>参加者の声とまとめ</h3>
講演の途中での「起業に興味があるか」という問いに対し、複数の学生が手を上げていたことや、参加後のアンケートにて「とてもいい機会になりました。自分は起業のことをこれまで考えてなかったのですが自分の選択肢にもいいと思いました」といった起業に対して前向きな印象を持った回答が見られ、交流会では起業に対して次々と学生から質問が上がるなどと、学生が起業に興味を持つ様子が伺えました。 
また、再度秦氏に講演いただきたいという学生の声や、2年生以上の学生でもお話ししたかったという声が上がっていたため、機会があればまたお話しいただきたいと思います！

高専生向けスタートアップのススメ開催!!

2023年10月24日（火）に鹿児島工業高等専門学校（鹿児島県霧島市）にて、スタートアップ教育整備事業 インキュベーションプログラム『SPARK』の『プレゼンテーション勉強会』を開催しました。
本プログラムの実施経緯や目的・展望については1つの記事に記載いたしましたので、以下のリンクをご参照ください。 
<a href="https://www.monoduki.com/articles/spark">SPARKプログラム始動！</a>
今回のイベントでは実際のプレゼンテーションがどのように行われているかを知り、資料作りの知識をつけ、クリエイティブアイデア講座の最終発表に向けた資料作りを行いました。 
 
日時：2023年10月24日（火） 16:45 〜18:15
場所：鹿児島工業高等専門学校　情報工学科棟１F　合併教室
参加人数：10名
まずはじめにSPARK運営代表の村上より、今回の勉強会の目的として「ピッチを作るときに最低限知っておきたいポイントを知り、実際に作ってみる」ことが挙げられました。 
 
<img src="https://kosen-startup.assets.newt.so/v1/4f68473c-ea35-4252-b8b0-1d571354c54d/%E3%83%95%E3%82%9A%E3%83%AC%E3%82%BB%E3%82%99%E3%83%B3%E5%8B%89%E5%BC%B7%E4%BC%9A.jpg" alt="プレゼン勉強会.jpg"> 
まずピッチを行う目的や必要な要素を噛み砕いて説明がありました。 
 
<img src="https://kosen-startup.assets.newt.so/v1/00fa627a-ccee-456f-8505-24391bbe4198/%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%83%E3%83%882023-12-2919.00.03.png" alt="スクリーンショット2023-12-2919.00.03.png"> 
そして、実際にイメージしやすいよう下記ピッチの動画を鑑賞。

<h4>◎スタートアップの実際のピッチ映像鑑賞</h4>
→[207株式会社 高柳慎也さんのlaunchpadでのピッチ](https://youtu.be/3D13Hs_sm3I?feature=shared)
その後、動画の内容とピッチに必要な要素とを照らし合わせて解説し、各項目を考える際にピッチをレベルアップさせるポイントも説明がありました。
<img src="https://kosen-startup.assets.newt.so/v1/c36abc9f-c8ec-46c8-bb41-e6931b66fdd1/%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%83%E3%83%882023-12-2919.12.40.png" alt="スクリーンショット2023-12-2919.12.40.png"> 
▲参考ピッチとの照らし合わせ
<img src="https://kosen-startup.assets.newt.so/v1/ba26a85b-8543-4552-bb61-a75da12cef30/%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%83%E3%83%882023-12-2919.12.46.png" alt="スクリーンショット2023-12-2919.12.46.png">
▲レベルアップのポイント
知識を学び大体イメージがついたところで、実際に資料を作成スタート！ 
<img src="https://kosen-startup.assets.newt.so/v1/0051cd38-65da-4fb7-bf1c-35dce3c895ee/IMG_2103%E3%81%AE%E3%82%B3%E3%83%92%E3%82%9A%E3%83%BC.jpg" alt="IMG_2103のコピー.jpg">
<img src="https://kosen-startup.assets.newt.so/v1/8920dde3-256c-4783-8500-b7f841fde9cb/IMG_2107%E3%81%AE%E3%82%B3%E3%83%92%E3%82%9A%E3%83%BC.jpg" alt="IMG_2107のコピー.jpg">
<img src="https://kosen-startup.assets.newt.so/v1/7265f221-a53c-48b1-a26a-35b249480b5f/IMG_2108%E3%81%AE%E3%82%B3%E3%83%92%E3%82%9A%E3%83%BC.jpg" alt="IMG_2108のコピー.jpg">
<img src="https://kosen-startup.assets.newt.so/v1/2d7bbc92-eddc-4cac-805e-289faced4aae/IMG_2109%E3%81%AE%E3%82%B3%E3%83%92%E3%82%9A%E3%83%BC.jpg" alt="IMG_2109のコピー.jpg"> 
 
約30分資料を作成後、最大3分でピッチを実施し、短時間での資料作成に苦戦しながらも形にしていき発表まで実施することができました。 
 
10月30日のクリエイティブアイデア講座DAY4参加者は、今回作成した資料をブラッシュアップし最終発表に挑みます！

アイデアプレゼン勉強会開催!!

2023年10月21日（土）に鹿児島工業高等専門学校（鹿児島県霧島市）にて、スタートアップ教育整備事業 インキュベーションプログラム『SPARK』の『俺の嫁決定戦！』を開催しました。
本プログラムの実施経緯や目的・展望については1つの記事に記載いたしましたので、以下のリンクをご参照ください。 
<a href="https://www.monoduki.com/articles/spark">SPARKプログラム始動！</a>
今回のイベントでは、高専祭を活用して『SPARK』とプログラム参加者からなるコミュニティ『起業クラブ』の周知と参加意欲の向上に繋げることや、翌年度以降の活動に繋げる為の『起業クラブ』入会希望者を発掘することを目的に、今話題の生成AIを使用し推しを作り上げる体験を行いました。
日時：2023年10月21日（土） 12:30 〜15:30
場所：鹿児島工業高等専門学校　起業家工房
参加人数：13名

<h3>「俺の嫁(推しキャラ)を生成AIで作成しよう」</h3>
まず参加者は運営の田中からAIでの画像生成方法に関して事前説明を受けました。
今回用意されたのは、文章で指示をして画像を生成する「StableDiffusion」と呼ばれるAIで、どのように画像が生成されるかや自分の思い通りの画像を生成する為には英語で指示をした方が精度が良い等、AIに対してどのような指示が必要かが参加者へ伝えられました。
<img src="https://kosen-startup.assets.newt.so/v1/0c61a0d0-ae48-46bf-843b-738e43c3a740/%E4%BF%BA%E5%AB%81%E2%91%A0.jpg" alt="俺嫁①.jpg"> 
その後、今回の肝となる理想の嫁のイメージを作りやすくなるように、生成AIに学習データを事前に追加していることの説明がありました。さらに使用するソフトの使い方や著作権等AIによる生成物の取り扱いに関する注意点を共有されました。
画像生成に役立つ指示方法の例も共有され、初めて生成AIを使う参加者でも取り組みやすくなっており、参加者たちはこの例を元に早速画像生成に取り組み始めました。 
<img src="https://kosen-startup.assets.newt.so/v1/2a9587c0-a9f7-43d8-9587-b3e924486a4e/%E4%BF%BA%E3%81%AE%E5%AB%81%EF%BC%92.jpg" alt="俺の嫁２.jpg">
そして、最終的に生成した「俺の嫁」は起業家工房にある巨大ディスプレイに映し出し、参加者同士で見せあったり、工夫した点を話し合ったりしました。 
<img src="https://kosen-startup.assets.newt.so/v1/920ffbb5-2124-4486-8778-9ba429ae438f/PXL_20231021_013557164~2.jpg" alt="PXL_20231021_013557164~2.jpg"> 

<h3>生成AIを使用してみて反応は？</h3>
今回の参加者は画像生成AIの使用経験者が少なく、また生成に対する自由度が高いが故に生成開始時「何を生成すればいいかが思いつかない」という意見が多かったです。 
そのため、まずは自分の好きなアニメやゲーム等のキャラの特徴をそのまま使い画像を生成して、そこから指示内容を調整しました。
実際に生成を進めるにつれて、自分の作りたいイメージがまとまっていき、指示内容を試行錯誤しながら生成精度を高めている様子が伺えました。
中には自分の好きなアニメキャラクターをほぼ完全再現している参加者も。 
自分が生成したキャラクターの画像が欲しいという意見も頂くほど、自分の生成したキャラクターに愛着をもってる印象でした。 

<h3>今後にむけて</h3>
AIという最新技術を使用したイベントだったので、技術に対して好奇心の強い高専生にとって意欲的に取り組みやすいイベントになりました。
実際にイベントを通して、参加者の一部はその後の起業クラブや活動にも足を運んでくれており、今後のイベントにも繋がることが期待できそうです！

生成AI勉強会(俺の嫁決定戦)開催!

2023年10月9日から10月30日にかけ鹿児島工業高等専門学校（鹿児島県霧島市）にて、スタートアップ教育整備事業 インキュベーションプログラム『SPARK』の『クリエイティブアイデア講座』（以下『講座』）を開催しました。
本プログラムの実施経緯や目的・展望については1つの記事に記載いたしましたので、以下のリンクをご参照ください。 
<a href="https://www.monoduki.com/articles/spark">SPARKプログラム始動！</a>
今回のイベントは最終日に行われるプレゼンに向けて、計3回の講座で「実際に使ってもらえる製品やサービス」を生み出すことを目的に、DAY1でアイデアを創出・DAY2･3でブラッシュアップ・DAY4で発表という流れで開催されました。 

<h3>クリエイティブアイデア講座ーDAY１ー</h3>
日時：2023年10月9日 (月・祝)　13：00〜18：00
場所：鹿児島工業高等専門学校　大講義室
ゲスト：合同会社ironowa 　髙橋　空雅 （たかはし くうが）　氏 
　　　　　　　　　　　　 渡辺　貴大　（わたなべ たかひろ）氏
参加人数：13名 
 
<img src="https://kosen-startup.assets.newt.so/v1/d773e452-8ba7-406d-9413-63650aa6b9f6/DAY1%E3%82%A2%E3%82%A4%E3%82%AD%E3%83%A3%E3%83%83%E3%83%81.png" alt="DAY1アイキャッチ.png"> 
 
①まずはアイスブレイク「こじつけビジネスアイデア」！ 
まず開催にあたり、参加者に向けてSPARK運営代表の村上（むらかみ）より本プログラムについての概要を簡潔に説明。その後「クリエイティブアイデア講座」の説明に入り、この講座ではスタートアップの3年分の経験を約1ヶ月間・計4回の講座にて体験することや、この講座を経て「普通の学生から起業家への第一歩を踏み出して欲しい」という思いを伝えました。 
<img src="https://kosen-startup.assets.newt.so/v1/5f0d0674-c4d3-4e72-a23b-1f063abb7e93/CI%E8%AC%9B%E5%BA%A71.jpg" alt="CI講座1.jpg"> 
そして、アイスブレイクとして参加者は「自分を表すキーワード」を考え、その場で共有できる投稿ツールを使用して共有していきました。 
「サッカー」「メガネ」「楽天的」「優柔不断」などさまざまなキーワードが集まったところで、 
「いま出たキーワードの中からチームで2つ選び、ビジネスアイデアをでっちあげてください」 
と村上よりワークの指示が出されました。 
テーブルごとでチームを作り、かぶらないように全チームがキーワードを選びきったところから話し合いがスタート。 
<img src="https://kosen-startup.assets.newt.so/v1/07001544-caf3-48b5-8670-2709d8c1d761/CI%E8%AC%9B%E5%BA%A7%EF%BC%92.jpg" alt="CI講座２.jpg"> 
各チームは模造紙・コピー用紙・付箋を使い、①会社名②会社ロゴ③ビジネスアイデアを考え、発表例を元に実際にスタートアップ企業が行うアイデアピッチの時間と同様の1分という時間制限の中で発表しました。 
 
②自分の体験からアイデアを出してみる 
続いて、今回の特別ゲストである合同会社ironowaの髙橋 空雅さんと渡辺 貴大さんによるアイデア創出ワークに移りました。 
<img src="https://kosen-startup.assets.newt.so/v1/c1e0b0c1-2a25-4e88-a002-811450543d6e/CI%E8%AC%9B%E5%BA%A7%EF%BC%93.jpg" alt="CI講座３.jpg"> 
 
参加者には、事前に宿題として共有していた『楽しかったこと』『悲しかったこと』といった人生分析や、『印象に残っている出来事』といった今までの経験・出来事を振り返るワークシートを活用し、自分の経験から考えたアイデアを1人1分ずつ発表するよう指示が出されました。

③今後取り組んでいくアイデアを選ぶ！ 
発表準備の時間に入り、発表原稿を作成する者や、A4コピー用紙に製品の図を描くといった工夫する姿がみられました。 
発表中は冒頭のアイスブレイクで使用した投稿ツールにて、他参加者に質問や感想を共有してもらい、発表者は1分間でその質問に回答していきました。 
各参加者の発表が終わり、1人3票まで「自分が実際にやりたい」と思ったアイデアへ各々投票を行い、人気のあったアイデア上位5つが抽出されました。 
 
このタイミングで、運営代表の村上から参加者へ
「選ばれた５つのアイデアを発表した参加者のチームに所属するか、各々のアイデアで取り組むかを選んでください。そのために、気になるアイデアがあればその発表者に話を聞きに行ってください。また、欲しいメンバーがいればスカウトしてください。」 
とアナウンスされました。 
その後、参加者は各自気になるアイデアの発表者に対して、掘り下げる質問や確認などを実施しました。並行して、各チームごとにアイデア実現に向けて必要な人材を確保する時間が設けられました。
<img src="https://kosen-startup.assets.newt.so/v1/acfcb07a-9f87-420e-b971-320e3a7ca0cd/CI%E8%AC%9B%E5%BA%A7%EF%BC%94.jpg" alt="CI講座４.jpg"> 
 
④いよいよ活動開始！ 
チームビルディングがされた後、各チームで改めてアイデアの共有やブラッシュアップの案が話し合われ、10月30日の発表に向け各チームでアイデアの実現に向け、活動をスタートしました。 
<img src="https://kosen-startup.assets.newt.so/v1/57cb4f90-b280-4199-af94-bdbae1b3ba16/IMG_1814%E3%81%AE%E3%82%B3%E3%83%92%E3%82%9A%E3%83%BC.jpg" alt="IMG_1814のコピー.jpg"> 
<img src="https://kosen-startup.assets.newt.so/v1/2203db05-00d9-450e-8262-10cd568eec80/IMG_1812%E3%81%AE%E3%82%B3%E3%83%92%E3%82%9A%E3%83%BC.jpg" alt="IMG_1812のコピー.jpg"> 

<h3>クリエイティブアイデア講座ーDAY2ー</h3>
日時：2023年10月11日 (木)　16：45〜18：15
場所：鹿児島工業高等専門学校　情報工学科棟 1F 合併教室
ゲスト：合同会社ironowa 　青木 健太朗　（あおき　けんたろう）氏 
　　　　　　　　　　　　　渡瀬 遥子　 （わたせ　ようこ） 氏
参加者人数：14名 
 
<img src="https://kosen-startup.assets.newt.so/v1/437ff0d7-fe5f-41cc-96c2-fa91cc0957dc/DAY2%E3%82%A2%E3%82%A4%E3%82%AD%E3%83%A3%E3%83%83%E3%83%81.png" alt="DAY2アイキャッチ.png"> 
 
アイデアをプロの視点からブラッシュアップ！
本講座2回目は、初回で出たアイデアを各チームごとにブラッシュアップすることを目的として開催されました。
冒頭に、運営代表の村上から 
「今日までにチーム名を決めて、アイデアの概要と共に最後に発表してもらいます。」 
とのアナウンスがあり、それぞれチーム名を決めるところからスタートしました。
また、今回からの新規参加者もいたため、各チームがどんなアイデアについてどのように活動を進めているかの発表を行い、その発表を受けて新たに既存のチームに参加する者もいれば、「せっかくなら自分たちのアイデアで参加したい」と初回で実施したワークから取り組む者もいました。
各チームの活動にゲストの青木さんと活動見学にきてくださった合同会社ironowa代表の渡瀬さんに入っていただき、ブラッシュアップのアドバイスをいただきました。すでにアイデアから具体的なサービスに昇華できているチームも見受けられました。
<img src="https://kosen-startup.assets.newt.so/v1/d9315100-5957-42e6-8ad1-21bceb54e765/P1013123(1).JPG" alt="P1013123(1).JPG">
<img src="https://kosen-startup.assets.newt.so/v1/23cf8139-f4cc-4035-a7f1-05d4db5c6999/P1013116.JPG" alt="P1013116.JPG">
今回出た各チームのチーム名とアイデアは以下の通りです。 

<table>
<thead>
<tr>
<th>チーム名</th>
<th>アイデア概要</th>
</tr>
</thead>
<tbody>
<tr>
<td>時友店</td>
<td>サプライズ代行サービス</td>
</tr>
<tr>
<td>チームこだま</td>
<td>ゲーム性のあるサービス</td>
</tr>
<tr>
<td>自動運転のささくら</td>
<td>人と物を運ぶバス型の自動運転モビリティ✖️移動店舗</td>
</tr>
<tr>
<td>fleny</td>
<td>クリエイターに発注ができるマーケットプレイス</td>
</tr>
<tr>
<td>体感温度</td>
<td>居住地の体感温度から最適な服装を提案してくれるサービス</td>
</tr>
<tr>
<td>チームいわした</td>
<td>保育や介護の現場の業務効率化と事故の防止サービス</td>
</tr>
<tr>
<td>East Staff</td>
<td>今食べたいものから、店舗や食材の販売店をレコメンドするサービス</td>
</tr>
</tbody>
</table>
<img src="https://kosen-startup.assets.newt.so/v1/2074f174-c521-423e-af2e-605687df88ee/%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%83%E3%83%882023-12-2921.10.11.png" alt="スクリーンショット2023-12-2921.10.11.png"> 

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<img src="https://kosen-startup.assets.newt.so/v1/39581851-3e9a-4633-8a1b-33bfdbb07b55/P1013097(1).JPG" alt="P1013097(1).JPG">
<h3>クリエイティブアイデア講座ーDAY3ー</h3>
日時：2023年10月15日 (月)　13：00〜18：00
場所：鹿児島工業高等専門学校　情報工学科棟 1F 合併教室
ゲスト：GMOペパボ株式会社　 吉本 康貴 （よしもと　こうき） 氏 
合同会社ironowa 　　　 　　　髙橋 空雅　氏 
　　　　　　　　　　　　 　 大保 拓弥　氏 
　　　　 
参加者人数：6名 
 
<img src="https://kosen-startup.assets.newt.so/v1/44555729-bb94-4ccf-845e-74baa00adc23/DAY3%E3%82%A2%E3%82%A4%E3%82%AD%E3%83%A3%E3%83%83%E3%83%81.png" alt="DAY3アイキャッチ.png"> 
 
フィードバックをいただき、さらに磨きをかけていく！ 
 
本講座3回目では、アイデアについて中間発表を行い、実現に向け何が足りていないかをフィードバックをしていただくことを目的として開催しました。 
 
今回は冒頭から各チームでの活動を開始し、中盤で発表を行い、それを踏まえて更なるブラッシュアップを行いました。また、今回は合同会社ironowaのお２人に加え、ゲストとして新たにGMOペパボ株式会社でエンジニア兼新規事業開発をされている吉本さんをお迎えし、プロダクト開発や新規事業立ち上げのご経験をもとにフィードバックやアドバイスをしていただきました。 
 
今回の各チームの発表内容は以下の通りです。 

<table>
<thead>
<tr>
<th>チーム名</th>
<th>アイデア概要</th>
</tr>
</thead>
<tbody>
<tr>
<td>East Staff</td>
<td>食材ベースで選択肢を示すことができるサービス</td>
</tr>
<tr>
<td>チームこだま</td>
<td>花札とトレーディングカードを組み合わせた、対面でワイワイ楽しめる新しいゲームを作りたい。</td>
</tr>
<tr>
<td>fleny</td>
<td>クリエイターに発注ができるマーケットプレイス→コワーキングスペースのアイデアへ転換中</td>
</tr>
<tr>
<td>体感温度→Feel Fit</td>
<td>10〜30代の女性をターゲットに、体感温度とコーディネートを提案するサービスをLINE Bot上で構築する。</td>
</tr>
<tr>
<td>バブル</td>
<td>活用されていない建築後の図面を活用し、リアルな世界をオンラインゲームであるフォートナイト上で構築するサービス</td>
</tr>
</tbody>
</table>

<img src="https://kosen-startup.assets.newt.so/v1/f5a01dbf-f0d1-48aa-9f4c-492e2b7efe83/01013285.jpg" alt="01013285.jpg"> 
<img src="https://kosen-startup.assets.newt.so/v1/9f7f53f8-d5e9-476e-bd59-a121abb65479/01013276.jpg" alt="01013276.jpg"> 
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<img src="https://kosen-startup.assets.newt.so/v1/312db3f5-9206-4ed5-85ea-d30cad17808e/01013310.jpg" alt="01013310.jpg"> 
<img src="https://kosen-startup.assets.newt.so/v1/a3d002d5-d3e3-4981-97a6-16f6ebc18ddb/01013336.jpg" alt="01013336.jpg"> 

<h3>クリエイティブアイデア講座ーDAY4ー</h3>
日時：2023年10月30日（月）　16：45〜18：15
場所：鹿児島工業高等専門学校　情報工学科棟 1F 合併教室
ゲスト：合同会社ironowa 　　　髙橋 空雅　氏 
　　　　　　　　　　　　 　　 大保 拓弥　氏 
　　　　 
参加者人数：12名 
 
<img src="https://kosen-startup.assets.newt.so/v1/549298d1-c726-40f8-adb0-7b1369672f6c/%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%82%A8%E3%82%A4%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%95%E3%82%99%E3%82%A2%E3%82%A4%E3%83%86%E3%82%99%E3%82%A2%E8%AC%9B%E5%BA%A7DAY4.png" alt="クリエイティブアイデア講座DAY4.png"> 
 
約１ヶ月で磨き上げたアイデアをついに発表！ 
 
本講座4回目は、1〜3回目の講義を通して創出し磨き上げてきたアイデアについてプレゼンテーション形式で発表することを目的として開催しました。 
 
1チーム3分間の発表する時間が与えられ、発表ごとにゲスト2名と運営の村上によるフィードバックをいただくという流れで全チームの発表が行われました。また、ゲストの大保氏より参加者が考えを整理できるよう、発表内容を絵や図形などのグラフィックを用いてリアルタイムにまとめる手法であるグラフィックレコーディングにてまとめていただきました。 
 
フィードバックにより磨かれた発表の内容は以下のとおりです。 

<table>
<thead>
<tr>
<th>チーム名</th>
<th>アイデア概要</th>
</tr>
</thead>
<tbody>
<tr>
<td>チームこだま→Japan Family Games</td>
<td>アイデア：日本の伝統的なカードゲームである花札を元にした対面型ゲーム</td>
</tr>
<tr>
<td>時友店</td>
<td>サービス：時間がないが親孝行やサプライズをしたい人のための考案代行サービス</td>
</tr>
<tr>
<td>チーム津曲</td>
<td>サービス：スケルトンの商品販売。</td>
</tr>
<tr>
<td>チーム中垣内</td>
<td>アイデア：マップアプリよりも分かりやすい、指差しカーナビロボ</td>
</tr>
<tr>
<td>チーム岩下</td>
<td>サービス：保育施設DX課題：体温変化が激しく、非接触で定期的に測るのでは追いつかないことや保護者の多様化</td>
</tr>
<tr>
<td>fleny</td>
<td>サービス：学生がアクティブに活動できるフリースペースの提供サービス</td>
</tr>
<tr>
<td>自動運転ささくら</td>
<td>サービス：過疎地域などにおける交通手段としての移動販売を兼ねた自動運転バスと配車サービス</td>
</tr>
<tr>
<td>EatStaff</td>
<td>サービス：何を食べるかを提案する課題：何を食べたいか決まらない、場所探しによる時間ロス</td>
</tr>
<tr>
<td>FeelFit</td>
<td>サービス：その日の体感温度とそれにあったファッションの組み合わせをレコメンドしてくれるサービス</td>
</tr>
</tbody>
</table>

<img src="https://kosen-startup.assets.newt.so/v1/d59fd70e-18c3-4f21-9c77-b7a1749f6ef9/PXL_20231030_085228024.jpg" alt="PXL_20231030_085228024.jpg"> 
<img src="https://kosen-startup.assets.newt.so/v1/3d174223-e3d3-4a43-ae11-5ff6f9c7ccb4/PXL_20231030_092400538.jpg" alt="PXL_20231030_092400538.jpg"> 
<img src="https://kosen-startup.assets.newt.so/v1/17b9258f-ca4a-403f-b016-4b7327bf828e/PXL_20231030_090013590.MP.jpg" alt="PXL_20231030_090013590.MP.jpg"> 
<img src="https://kosen-startup.assets.newt.so/v1/d3b011e6-5603-4419-af58-fb69111564b6/P1013527.JPG" alt="P1013527.JPG"> 
 
参加者の声とまとめ 
 
・最初はノリでクラスメイトと参加したがアイデア出しやピッチの仕方など普段の授業では　学べないことを学べたし、学科や学年の違う先輩と関わることができた。 
　（電子制御工学科　1年） 
 
・最初は全く違うアイデアを考えていたが、他の意見を良いなと思って取り入れているうち　に違う方向に進んでいった。今回生まれたアイデアも考えていて楽しいので元のアイデア　と並走して2月の実現に取り組みたい。（機械工学科　1年） 
 
・元々実現したいアイデアがあったが、今回の趣旨がアイデアの創出だったので別で０から　考えアイデアを磨いてきたため、2月までのプログラムとしてはまた別のアイデアに取り　組み、今回のアイデアは将来的に取り組みたいと思う。（電子制御工学科　2年） 
 
・起業に興味がありいつかしてみたいと思っていたが、ゲストからのフィードバックを頂い　て納得の行く方向でブラッシュアップできたため想像以上に内容はよかった。 
　（機械工学科　4年） 
 
参加者からは上記のような意見や感想が上がり、1年生は入学して半年経ちこれから技術やアイデアを身に着けたいという考えが多く、2〜4年生は元からあるアイデアの実現やなにか面白いことをしたいと言う考えをもつ傾向が見られました。また、2月に向け前向きに取り組む意見が多く非常に今後も楽しみです。 
 
次回より仮説検証とアイデア実現に向け、MVP開発プログラムに移ります！

クリエイティブアイデア講座開催!

2023年10月3日より、鹿児島工業高等専門学校（以下「鹿高専」という。）にて、 
スタートアップ教育整備事業であるインキュベーションプログラム『SPARK』がスタートしました！ 
今回はプログラム開始にあたり、このプログラムはどういった物なのかご紹介いたします。
<h3>『スタートアップ５か年計画』をご存知ですか？</h3>
今や日本を代表する電機メーカーや自動車メーカーは最初から大きな企業だったわけではありません。 
それらの多くは、終戦直後に20 代・30 代の若者が復興・技術革新など様々な思いを持って創業しその後日本経済をけん引するグローバル企業となりました。
現代において、彼らのような思いを持った起業家はスタートアップと呼ばれ、革新的な技術を急速に普及させる企業として挑戦をしており成果を上げ始めています。また、スタートアップと既存の大企業とのコラボレーションを行うことで新技術を導入するオープンイノベーションを行った場合、持続的に成長可能となることが分かってきました。
その一方で、日本でのスタートアップの数は、他国に比べ低い水準で推移しています。
そこで、政府は2022年を「スタートアップ創出元年」と位置づけ、2022年末に「<a href="https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/atarashii_sihonsyugi/bunkakai/suikusei_dai3/siryou1.pdf">スタートアップ5か年計画</a>」が策定されました。
この計画案では、スタートアップへの投資額を今後5年間（2027年度まで）で現在の8,000億円規模の10倍以上となる10兆円規模に拡大するほか、創業を目指す若手人材に経験を積んでもらうため1,000人規模で海外派遣することなどを目標に掲げています。また、将来において、ユニコーン企業を100社創出し、スタートアップ企業を10万社創出することを目指しています。
この計画の具体的な取り組みとして以下の『3つの柱』を推進しており、 なかでも高専に関連する施策は「スタートアップ創出に向けた人材・ネットワークの構築」の位置づけになります。
<img src="https://kosen-startup.assets.newt.so/v1/c9793ead-cd3d-45ab-8521-ca466907c95a/14.jpg" alt="14.jpg">
<h3>高専生は起業に適した人材？</h3>
では、なぜ政府はあらゆる学校がある中で高専生を対象にしたのだろうか。高等専門学校スタートアップ教育環境整備事業委員会の所見にはこのように示されています。
<blockquote>
⚪︎ 創立６０周年の節目を迎えた高専は、昭和３７年の設置以来、５年一貫の実践的技術者の　育成を通じて、日本の産業界を支えてきた。近年は、産業構造の変化に対応した、デジタル、ＡＩ、半導体といった社会的要請が高い分野の人材育成への期待が高く、とりわけ、社会課題の解決に貢献し、イノベーションを創出できる人材 育成にも強い期待が寄せられている。 
⚪︎ 日本の経済成長を促し、社会的な課題にアプローチし解決するためのスタートアップ育成が不可欠であり、とりわけ、優れた技術力と柔軟なアイデアを有する若い人材に対して支援することが有意義であると言われている。（新しい資本主義のグランドデ ザイン及び実行計画（令和４年６月７日閣議決定）） 
⚪︎ まさに、高専で学んだ学生は、「高い技術力」、「社会貢献へのモチベーション」、 「自由な発想力」を生かして社会課題解決に向けてチャレンジする力を持っており、 起業に適した人材といえる。高専は、創設６０年の歴史の中で多くの卒業生を輩出しており、こうした卒業生をはじめとした、高専人のネットワークも有効に活用いただき、地域社会と深く繋がり、本事業が効果的に展開されることで、高専生の能 力が最大限引き出されることが望まれる。 
⚪︎ 各高専において意欲的な取組を進めることで、高専の機能の更なる高度化、高専の魅力ある教育システムの再構築、そして高専自らが地域社会や産業界から更に高く評価されることで、起業等にむけた人的サポートだけでなく、寄附金等を含む財政的支援も得られる好循環（エコシステム）の構築に繋がることを期待したい。 
⚪︎ 引用元：<a href="https://www.mext.go.jp/content/20230313-mxt_senmon01-000028173_02.pdf">高等専門学校スタートアップ教育環境整備事業委員会 所見</a>
</blockquote>
これらのことから高専で学んだ学生は、「高い技術力」「社会貢献へのモチベーション」「自由な発想力」を生かして社会課題解決に向けてチャレンジする力を持っており、起業に適した人材と期待されています。
<h3>なぜ実現していないのか</h3>
そんな期待の中、起業する人材が多くないことも現状です。 
なぜ実現していないのでしょうか。
その理由として1つ目は、「起業家精神を育成するカリキュラムの不足」が挙げられます。 
高専では、技術教育が中心となっているため、ビジネスや経営、MVPなどのプロダクト開発に関する知識やスキルが不足している場合があります。 これに対応するためには、起業家精神を育成するカリキュラムやプログラムの充実が求められています。
2つ目は、「メンターや資金調達の支援体制の未整備」が挙げられます。 
起業やスタートアップについて学ぶには、先輩起業家やスタートアップ支援者などの起業に関する知識を有したメンターによるサポートや資金調達などの支援が重要です。高専では、これらの支援体制の整備が課題となっています。
<h3>どうしたら実現できる？</h3>
上記の課題を解決すべく、本プログラムでは下記２つをメインに構想しております。
1. 起業家精神を育成するカリキュラムの策定と実施 
　ビジネスや経営、プロダクト開発に関する講演・セミナー 
　起業に必要な知識の獲得、アクションする機会の創出
2. 起業家支援・伴走の仕組み 
　専門的知識を有したメンターによる成長支援 
　・アイデア創出やプロダクト開発のための各種勉強会の開催 
　・コミュニケーションツールなどを活用したオンライン・オフラインハイブリッドのコミュニティ作り
これらを実現させるため、このプログラムでは 
課題やアイデアを発見し解決方法を模索する「アイデアの創出」、デモ版の製品・サービス開発を行う「起業体験」、ビジネスプランの作成や発表を行う「実行計画の策定」という一連のプロセスを通し、起業家精神の育成や個々のスキルアップに挑みます。
イベントの詳細内容については、本プログラム専用LP（下記リンク）や今後のイベントレポートにてお届けいたします。
<a href="https://spark.kosen-startup.com/">https://spark.kosen-startup.com/</a>
<h3>起業家クラブも同時創設！</h3>
本プログラムのイベントや期間にとどまらず、参加者の枠を超えて学生が継続的にアイデア創出・ブラッシュアップ・MVP開発といった活動を行えるよう、コミュニティ「起業家クラブ」を創設いたしました！
ここでは運営スタッフによるサポートが受けられる他、VR機器・３Dプリンターなどといった最新設備も設置されており、今後ワークショップも行える場となっています。
このように高専生はモノづくりの基礎的な知識・技術・発想力があることにより、多くの方からの期待が寄せられています。起業するしないにかかわらず、アントレプレナーシップを学ぶことで自身のレベルアップにつながるプログラムを通し、成長していく参加者の様子を乞うご期待ください。

鹿児島高専にてインキュベーションプログラム『SPARK』始動!!

鹿児島工業高等専門学校の起業クラブが始動します。

オンライン開催 メンタリングDay