MVP開発講座
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広報担当
2023/11/12

2023年11月12日(日)に鹿児島工業高等専門学校(鹿児島県霧島市)にて、スタートアップ教育整備事業
インキュベーションプログラム『SPARK』の『MVP開発講座』を開催しました。

本プログラムの実施経緯や目的・展望については1つの記事に記載いたしましたので、以下のリンクをご参照ください。
SPARKプログラム始動!

また、今回のイベントでは前回学んだ仮説検証の知識を元に、そのMVP開発の制作基礎をチャットボット制作を通して学んでいただくことを目的としております。

日時:2023年11月12日(日)14:00〜18:00

場所:鹿児島工業高等専門学校 専攻科棟 2F

ゲスト:株式会社ハックツ CEO    湯舟 武龍(ゆふね たける) 氏 
             エンジニア 三木 彪瑠(みき たける)氏


参加人数:13名

自己紹介

まず初めに株式会社ハックツCEOの湯舟さんの自己紹介からスタート。熊本高専八代キャンパス(以下熊本高専)出身で九州工業大学に編入学し、在学中に株式会社ハックツを立ち上げたなどの経歴を話されました。中学3年生からプログラミングをしており、熊本高専在学時には精力的に高専プロコンに参加されていたとのことです。

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ハックツとは

湯舟さんが立ち上げられたハックツでは『学生が輝く環境を作り、今以上に楽しめる世界にする』と言うビジョンのもと、ハックツハッカソンというイベントやTopa’zというサービスをされていることを紹介されました。

今日のゴール

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会社紹介の後、MVP開発講座で取り組む内容が共有されました。講座のゴールとしては、簡単なLINE Botの開発を行い、人に使ってみてもらうところまでやってみるハーフリリースまですること。そして、今後各チームのMVPとして開発する機能を絞るためにユーザーストーリーマップを作成して発表してもらうということが説明されました。


LINE Bot ハンズオン

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続いて三木さんにバトンが渡され、自己紹介のあとに本日実際に開発する「オウム返しをしてくれるBot+α」についての説明とその目的を説明がされたあと、本日使用する技術の紹介がありました。

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一旦、説明が終了となり参加者は開発のための環境構築からスタートしました。 既に開発経験のある学生に関しては、各々で資料をもとに開発を進めて行くことができましたが、開発経験のない学生も多く、環境構築と簡単な設定で終了時間を迎えてしまう学生も少なからずいました。

次に、サービス構成の仕組みについて説明があり、事前準備をした技術がどのように関連されているのか、仕組みや構成のイメージの説明をされました。


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また、LINE Botができることを説明し、このできることを駆使してアイデアを実現できることが話されました。


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この他、『リッチメニュー』機能にてボタン1つでユーザーのしたいことができることや、『Flex Message』にて通常のLINEメッセージに比べ、自分の好きなようにカスタマイズができるよりおしゃれなメッセージを送ることのできる機能の紹介がありました。


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そして、LINE Botのメリット・デメリットを紹介し、学生のBotへの理解を促しました。

ユーザーストーリーマップ

ユーザーストーリーとは、「プロダクトを利用する顧客目線で、そのプロダクトで顧客にどのような価値を提供するかを簡単に記述したもの」であり、それを時間軸と優先順位の観点でマッピングしたものをユーザーストーリーマップということを説明されました。


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そして作成するメリットとして、今後MVP開発を進める上でどれが優先順位が高いのかを見える化されることなどを話されました。


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作成の仕方として、
①顧客の行動、②タスク、③機能、④並び替えとMVPの決定
の4項目について説明されました。
そして顧客の行動を下にタスクができ、タスクを完了するための機能がたくさん出る中でいる・いらないを選別し必要な機能をMVP開発していきます。


そして作成例として、ハッカソンで湯舟さんが出場した際の『ご当地の食材2つを混ぜて新しい創作料理をChatGPTにつくってもらう』サービスのマップが共有されました。


既にアイデアがある学生を基準に4.5チームに分かれて動くように指示が出され、活動がスタートしました。


各チーム模造紙と付箋を使用し、最後に発表をしました。


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まとめ

各発表が終わり、最後にまとめとして
ユーザーストーリーマップに正解はないため、自分たちの作成したものに誇りを持ってほしいという思いや、開発最中に出てくる欲望やノリに打ち勝つために「本当に必要か?」を確認するためのマップであり余計な機能や優先度が低い機能を実装することがなくなったり実装しないことに納得できることなどマップの意味を話されました。


今回の内容として、普段の授業では使わない包括的な開発体験の提供や、今までブラッシュアップしたアイデアをもとにユーザーストーリーマップにてタスクを整理できたので、12月に開催されるハッカソンなど、今後に活かせるよう運営側でもフォローしていきます。