2024年1月19日(金)に鹿児島工業高等専門学校(鹿児島県霧島市)にて、スタートアップ教育整備事業 インキュベーションプログラム『SPARK』の『サービスにおけるターゲットの考え方』を開催しました。
本プログラムの実施経緯や目的・展望については1つの記事に記載いたしましたので、以下のリンクをご参照ください。
SPARKプログラム始動!
また、今回のイベントでは学生がターゲット選定イメージができ、またその重要性を再確認できるようになるために、ゲストがこれまで見てこられた投資先などの、起業前夜・直後から2年ほどの間で起業家がどのように変化していったのか、投資家・メンター目線からお話していただきました。
日時:2024年1月19日(金)16:45~18:15場所:鹿児島工業高等専門学校 起業家工房
ゲスト:East Ventures フェロー 大柴 貴紀(おおしば たかのり)氏
参加人数:4名
まず初めに11月のイベントでも話された、スタートアップ企業の失敗する1番の原因は「ニーズがない」ことだと振り返りながら説明されました。それらの話を受け、自分たちのターゲットになる人はどんな人なのか。市場規模はどのくらいあるのかを改めて見つめ直してほしいと話されました。
プロダクトアウトとマーケットインの意味について説明され、なぜ現在取り組んでいるプロダクトが産まれたのかを考えたときに、下記資料の矢印が上の方であればプロダクトアウト寄り、下の方であればマーケットイン寄りであることを述べられました。
そんな中、世の中で確実であるのはマーケットインの方だと言われており、大企業の新規事業はほとんどマーケットインであることを話されました。
しかし、プロダクトアウトが必ずしも悪いわけではなく、自身が使うのであればユーザー数”1”とカウントされるので、自分とその周りの人が使ってくれるかを検証すると、自分と同じ属性の人は使ってくれるのではという仮説を立てられることを説明されました。
続いてターゲットについて、ユニコーン企業を目指すのであれば顧客がたくさんいる必要があり、マーケットインかプロダクトアウトかは重要ではなく、たくさんの顧客から支持を集められるのかが大事であると述べられました。
そして、ユニコーン企業を目指すだけが良いのではなく、長く続く事業や自分の周りの人が幸せになるような事業でもとても尊いことであると述べ、自分たちはどのくらいの規模で起業をしたいのかを見つめ直し、目指す規模感とトライするプロダクトがあっているかを考えてみることも重要であると話されました。
講演後、各チーム約30分ずつ、考えているプロダクトのターゲットに関してや、チーム・会社としてどのくらいの規模まで目指していくのかを大柴氏にメンタリングしていただき終了しました。
講座内容を踏まえたメンタリングとなり、学生はより今まで深く考えていなかった部分をより磨くきっかけとなり、今後もブラッシュアップを続けていきます!